廃村 三種町田屋 (たや)
About 廃村 三種町田屋
秋田県山本郡山本町下岩川下添畑(しもいわかわ/しもそえはた)にある集落跡地。最盛期8戸で、1978年個別移転により無人となった。現在は舗装道が整備され、他の廃村に比べ訪問しやすくなっている。
スポット評価
終末度合い | 17 |
訪問難易度 | 12 |
観光地要素 | 17 |
化石的価値 | 18 |
総合評価 | 65 |
当委員会半年ぶりとなる廃村訪問である。厳しい冬のシーズンと厳しいコロナ事情を乗り越え、我々はガソリンと糞を垂れ流していた。その仕打ちを受けることとなる。
廃村 三種町田屋のさじなげB級ポイント
2022年3月、三種町立下岩川小学校が閉校した。2009年の上岩川小閉校から長く耐え忍んでいたが、地域に愛されながらもこれからの施設活用に期待したい。現状は物置である。
今年はじゅんさい摘み取りも復活するというが、ヌルヌルなのは町政だけにしていただきたい。
三種町森岳温泉エリアから東に3kmあまり、テレビ難視聴の内陸部で中心地(北端)ともいえる長面(ながおもて)地区に入る。南は神馬沢から西又茨島まで10kmほどで細長く広がっている。
前面ガラススタイルの昭和レトロ「赤川商店」近くが廃村の入口である。「添畑沢林道入口」の看板を目印に曲がっていただきたい。
珍しく開けた舗装道である。倒れた神社があるものの、道中は運転に苦労しない広さが確保されている。2kmあまり進むと廃村に到着するため、秋田ビギナーの女子大生にもオススメできそうだ。
招かれざる客
三種町田屋は住所表記「下岩川下添畑」で、googleストリートビューでも2014年の様子が確認できる。しかし8年経った今、完全に崩壊し存在が確認できなくなっている家屋も見受けられた。
「秋田・消えた村の記憶」には1戸がキノコ栽培、1戸が養豚で通うとあるが該当箇所は確認できない。周辺も荒地となっており、耕作されているようには見えない。
集落の手前には大きな池があり、廃村に来たこともすっかり忘れてしまう。
自然の雄大さに感銘を受けつつも、時の流れに憂いを感じる我々…ってあれ?ちょっと待って?
…見られている。何やら視線を感じると思えば地区の主に監視されていた。
我々は安心した。この廃村には移住者がいたようだ。今後は地域住民と協働し、新たなるまちづくりが展開されることだろう。なんとか嫌わないよう祈るばかりである。