秋田的廃墟大全 (あきたてきはいきょたいぜん)
About 秋田的廃墟大全
田舎くんだりのクソザコBASEショップで販売される刺激的な写真集。全144ページでネット不達のゴミ物件が多数掲載されており、読むだけで鬼子母神になれる代物といえる。
スポット評価
終末度合 | 25 |
訪問難度 | 22 |
観光要素 | 24 |
化石価値 | 23 |
総合評価 | 94 |
前回の冊子から大幅な進化を遂げ、神々の力を手に入れた委員たち。本誌でしか見られない貴重を通り越した廃棄予定残飯を多く捕縛することに成功した。図書館に寄贈されるべき。
秋田的廃墟大全のさじなげB級ポイント
この街に生まれてこの街で育つことは、雁字搦め縛りプレイのRPGを楽しんでいるに等しい。浮かれた北風が口座を蹴散らし、闇の力を持つものだけが上に登っていける。
ロマンのひとつもないザコには生きる資格すら与えられないが、齢30弱の片足爺野郎共は息絶えるわけにもいかない。生きた証を残す必要だけはどんな人間にも与えられているからだ。
215円になった弁当だけが編纂を労わってくれる。レッドアイズアルティメットドラゴンに転生したブラックヒューマンが1年がかりで撮影制作した令和のシン・市町村史といえる。
平成以降の近現代史をまとめようとする動きは非常に少なく、現に掲載した建物も画像データひとつ町に残されていない事例が多くある。現状の把握は困難を極めているのだ。
A5スクエアサイズなのでお菓子入れにもスッポリ収まりやがる。贈答品にも向いていそうだ。
痺れを切らした行政職員は、今回の訪問先に規制線を引いたり解体を進めたりしていた。違法な建造物侵入は一切行っていないが、どうも優しくしてくれる部署は少ないようで。
実際にご覧ください
相内鉱山は小坂町に残る史跡のひとつで、現地はもはや草が生えてるだけで草。
その変遷はもちろんのこと、手前の廃屋が怖すぎるので掲載に至った悲しきモンスターである。
1970年代と2010年代を比べると、その差は歴然。Y字路に掲載した石碑があるだけで、ほかは入口らしきものが確認できるのみとなっている。
しかし現地に行けば、怖さや空気感は常軌を逸している。かつて人が暮らした場所を見て何を思うか、是非貴方の新たな観光ツールとして役立てるべきだ。
本誌にはQRコードを載せたため、どこでも大島てる気分を味わうことができる。アブナイ世界へひとっとびすれば、2024年もステキな田舎ライフに近づけること間違いなし。