委員会設立趣旨
全自動さじなげ委員会
当委員会は”片田舎の終末観光”に魅了された男たちが、その活動の記録をまとめているものです。「現代産業遺産」ともいえるB級観光地の存在は、新たな旅への可能性といえます。
身近な風景の下に見える人間と非人間がおりなすコントラストは、そこに歴史が眠っていることを教えてくれます。さじを投げた産業の足跡です。
決して、それらを心霊スポットとして揶揄したり過疎化を馬鹿にしたいわけではありません。近現代史はこれまで保存活動に乏しく、町の博物館にも資料が存在していない空白の時代だからです。
無くなってからでは遅い。本当に消滅して写真ひとつない集落を見てハッキリと感じました。決してお金持ちでもなければ子だくさんでもない、だからこそ何かできることがあるかもしれないと…
会員名簿
レジデンス石塚B

さじなげ委員長…廃墟訪問・文章作成を司っている。SNSで調子をこいている。
中嶌だいにんぐ

サイト管理…たまに石塚の訪問に同行する。目標はフリーペーパーでの威張り顔。
サエモン

監査委員…文章構成や文献調査などを担当している。冷静なので秋田を嫌っている。
全自動さじなげ委員会 捜索ジャンル分類
廃村・限界・限界集落
こいつらは観光案内所はおろか、市町村史からも亡くなっていく存在です。人がいなくなった場所にサービスは必要ない。語る人がいなければ歴史も跡形もない森林に戻るだけ。その寂しさが旅気分を駆り立てます。

訪問難易度

B級スポットの醍醐味は訪問の難しさにあります。そして長い道のりを進んだ割には達成感が少ない。それこそが観光地でない証。日常生活では出会えないレアモンスターがいることもあります。
謎の建造物

インフラ工場から繰り出される文明のビームは、ときに情熱的な集合住宅や個人商店にも注がれています。そしてその下には、集落の歴史を残す石碑や標柱も佇んでいる。それこそ地域の魅力、新たなる観光への第一歩なのです。つまり謎こそロマン。
電柱路線
すべての電柱には固有の番号があり、「〇〇線△△番」と区別されています。単純な管理番号といえばそれまでですが、そこら中に張り巡らされている現代、誰にも気にされない電柱たちは何本連なっているのか…。無機質なポールたちを眺めると、新たな観光資源になりうるかもしれません。
