廃村 比内町柄井沢 (からいざわ)
About 廃村 比内町柄井沢
秋田県大館市比内町中野にある集落跡地。最盛時14戸で、1976年に集落再編成事業で全戸が比内中近くの野開団地に移転した。現在も家屋と作業小屋が残っている。
スポット評価
終末度合 | 14 |
訪問難度 | 13 |
観光要素 | 14 |
化石価値 | 14 |
総合評価 | 55 |
林をひとつ越えると第一分校や大葛温泉などがあり、周辺の過疎化が著しい。輸出産業が活発には見えなく、部外者が訪ねるエリアではないため静寂に包まれている。
廃村 比内町柄井沢のさじなげB級ポイント
名著「秋田・消えた村の記録」(2001)には(移転時に役場ともめた)移転者の名前が掲載されているが、生きていたら2024年で117歳になる。残念ながらお会いするのは難しそうだ。
大館市は仕事でも趣味でも幾度となく訪れているが、行政との関係が築けていない。普段からごまをすってしかいるし、新駅舎のハチ公像バックに自販機設置なる無能政策を除いては完璧な街づくりだというのに。どうやれば集落と繋がれるのだろうか…。
道の駅比内の手前、八木橋小(板戸ドライブイン)の付近から南下しつつ旧道を通ることで廃村へ向かうことができる。地図を見ないと初見では入れない道路なので注意したい。
田んぼを突き抜けるちけいなアスファルト。映えすぎて撫でまわしてやろうか。
2013年前のドラレコ映像が残っているが、どうやら現在も変わっていないようだ(2:10付近)。
おっと失礼、かってに嘘の結論を述べてしまった。これだから三流調査団はあてにならない。
道沿いのプレゼント
廃村柄井沢は川沿いのやや上流部にある集落跡地で、現在もそれらしき残骸が確認できる。
一部は耕作されているため、小屋も使われているものと推察される。
1970年代と2018年の地図を見比べると一目瞭然である。まず川が暴れすぎている。
以前は道沿いにも家屋が残っていたようだが、今はやや奥にある大きな家屋一棟のみとなっている。
ご覧の有様だ。大葛に繋がるため訪問は容易だが、あっけなく通り過ぎてしまう人もいるだろう。
ちなみに手前には中野温泉という隠れスポットがあるが、ここ数年営業している様子がない。
知名度も大館市内で1,2を争う低さで、比内地区のポテンシャルをさらに下げる要因になっている。