湯沢市立坊ヶ沢小学校上新田分校 (かみしんでん)
About 湯沢市立坊ヶ沢小学校上新田分校
秋田県湯沢市高松上新田にかつて存在した学校跡地。1953年に分教場として開校されたが、1971年に閉校となった。地区会館として使われたのに、現在は解体されれ敷地内は民家の一部となっている。周辺には数棟歴史を感じる建物が残るのみとなっている。(写真は一軒隣の作業小屋)
スポット評価
終末度合い | 10 |
訪問難易度 | 14 |
観光地要素 | 10 |
化石的価値 | 08 |
総合評価 | 42 |
分校の現存は本当に残り少なくなってしまった。東由利の沼分校のように残されていれば変態観光地としての路線も考えられたが、さすがに跡形もないと我々のようなジェントルマンしか訪れることはない。たいへんに残念である。
さじなげB級ポイント
バカスコ広い湯沢市の最奥地、高松および泥湯エリアに行くことなどまずない。
いこいの村も絶滅した昨今、車ありきの生活内でもトップクラスに面倒な冬道が当地区であり、初心者は雪解けを待ってから熊に襲われてほしい。今のうちに柔術を鍛えておこう。
コアな秋田フリークこそ知る、ここが三種に次ぐ「ジュンサイ沼」である。湯沢にもあるのだ。
もちろん51号線を南化すれば容易にたどり着けるが、最近吐き気を催していないというプレイヤーには皆瀬村若畑からの峠越えコースをオススメしたい。倒木を寄せれば絶景にもありつけるうえ、車を大量に汚すことで新たな性癖に目覚めることができる。ストビューがあるので予習すべし。
そのジュンサイ沼といこいの村の間、トンネルの手前に上新田集落への入口がある。入ってすぐが上の画像になるが、残念ながら左にあるはずの学校跡地は民家+小屋となっている。うーん残念。もともと10戸あったとされるものの、現在は5戸ほどになっていた。
しかしありがたいことに2012年のストビューにはご本尊が残されている。下見るしかなし。
湯沢市立坊ヶ沢小学校上新田分校は坊ヶ沢分校レンジャー5人集の一人で、川原毛分校と並んで1971年にいち早く閉校した。(以降72年下ノ岱、75年泥湯、04年新田、05年本校、11年統合先の高松小が須川小に統合、21年統合統合先の須川小が湯沢西小に統合と長い歴史を辿る)
夏は3km手前の新田分校(下ノ岱に至る分岐点にあった)へ通っていたが、上新田はそれの冬季用教室として開校されている。県内ではここにしかない分校の分校(孫分校)であった。おおむね10名程度が利用していたという。
そんな歴史を持ちながら、いま現地には標柱や看板ひとつ残されていない。厳しい生活を乗り越えた先陣をたたえ、我々は静かに観光気分を味わったのであった。