能代樽丸合資会社 (のしろたるまる)
About 能代樽丸合資会社
秋田県能代市清助町2番地にある近代建築。廃業後は一切の手入れが施されず、四半世紀経過した結果遂に限界を迎えつつある。
スポット評価
終末度合 | 25 |
訪問難度 | 11 |
観光要素 | 17 |
化石価値 | 24 |
総合評価 | 77 |
町としては見捨てたいものだが、木都を振りかざした歴史を本当に推し進めたいのだとしたら見逃せない物件だ。最近は専ら宇宙推しばかりの観光施策へ新たな一手を打てるに違いない。
能代樽丸合資会社のさじなげB級ポイント
当委員会はノシロと相性が悪い。アイツはもはや解体の運命に迫られているが、もしかしたら解体してもらえるという幸せもあるのかもしれない。
見よ、ゾンビまがいに延命させられるプラザ都の姿を。実に儚く、時に苦しいものがある。
鉄道を信じなかったため、東能代駅作ったことによる交通負債を長年背負う町には、その気合いの違いが感じられる。後悔していては先に進めないということだ。
おかげで町中にも緑があふれ、TOKYOも驚きのインバウンド政策が展開されている。
何事も否定することは簡単だ。当委員会では戦前から80年代の能代市街地を勉強したうえで、リスペクトできない町だと結論付けているため全く問題は無いのである。
そのため好かれて当然のはずなのだ。今宵も愛すべき町のお宝をつまんでいこう。
オリエンタルウッドカンパニー
能代樽丸合資会社は1931年築、10年ほど前までは壁面にモルタルが飾りついた洋風建築だった。
昭和初期には木材産業で一時代を築いた地区を象徴する建物のひとつだ。今ではほとんどが取り壊されてしまったが、樽造りが長年続いてきたことを今に伝える重要な証拠でもある。
側面は決して冬囲いではない。風雨に耐えかねて剥がれ落ちた有様である。
通常であれば周辺に規制線が張られてもおかしくはない状態だが、町としてはやはり近くで見てほしいということなのか全くガードひとつない。
人間だったら93歳になるおじいさんだが…身寄りがいないのだろうか、介護はおろか全裸状態で徘徊している。木都を知る人物の最期としてはあまりにも無残だ。
仁鮒よろしく、文化的価値は存在しないという判断だろう。たいへん残念でならない。
もはやいつ崩れてもおかしくない。切石と同じく更地となった姿は…見たくない…