東由利町立大琴小学校沼分校 (ぬま)
About 東由利町立大琴小学校沼分校
秋田県由利本荘市東由利杉森字沼34番地にある学校跡。1949年建築の校舎がそのまま残り、地区会館兼診療所として再利用されている。1905年開校で、1981年に休校(その後1990年閉校)。
スポット評価
終末度合い | 19 |
訪問難易度 | 16 |
観光地要素 | 15 |
化石的価値 | 21 |
総合評価 | 71 |
まさか当時の校舎だとは思わなかった。それ以上にまさか現役の集落だとは思わなんだ。我々はまだ東由利を舐めているのかもしれない…行く度に反省を抱くばかりで。
東由利町立大琴小学校沼分校のさじなげB級ポイント
2002年閉校、大琴小学校の分校は大台に留まらない。高村分校と沼地区を抱える半径15km+山越えの巨大学区だったのだ。友達と会うだけで2時間はくだらない過去を持つ。
道の駅手前の宿地区から3方向に分かれるうちの南東方面へと赴く。畑村地区から南下するか、大平スキー場を過ぎて土場沢集落から東に進んで2kmあまり。ストリートビューの行き止まり近くが沼エリアとなる。
東由利町立大琴小学校沼分校は集落の高台にある赤屋根の建物だ。4世帯ほどが生活する小さな行き止まりで、開拓村金山(未舗装道+大変な悪路)を挟み旧由利町前郷久保田駅へと通じている。
『秋田・消えた分校の記録』によると俳句と養蚕が盛んな場所だったらしい。しかしその証拠は愚か…
いまや家屋の過半数が廃墟となり、皮肉にも分校跡を取り囲むように不憫な薄切りがあたりを取り巻いている。
最盛期十数名いた児童に想いを馳せていた我々だったが、遠くの丘で子供が1人父親と遊ぶ姿が見えた。彼はいま10km離れた東由利小学校に通っているのだろう。どうにか友達とも遊ぶ手立てはないものか…