峰吉マップ

観光みどころマップ峰吉川 ~過疎満載アピール~

観光みどころマップ峰吉川(みねよしかわ)

観光みどころマップ 峰吉川

About 観光みどころマップ峰吉川

大仙市協和、JR峰吉川駅を出てすぐのところにある案内マップ。車を使わないとほぼ訪問不可能な箇所が多数掲載されているため、駅に設置されている意味合いが薄い。しかしかつては重要な役割があった。

スポット評価

終末度合い 9
訪問難易度 5
観光地要素 7
化石的価値 10
総合評価 31

太平小学校生活マップ同様、看板自体の色が非常にいい。戊辰公園(淀川地区付近)がハミでているため、オレンジ色が30%足りていないナウい配色となっている。「まごころ秋田」というフレーズもここくらいでしか見ることができなくなったレアフレーズなのだ。

観光みどころマップ峰吉川のさじなげポイント

峰吉川の中心地は少々孤立している。主要道から行くと協和からは人家のない寂しい林を切り開いた道の先、刈和野からは開けた田園を通ってたどり着く小さなエリアだ。

ここは強首(こわくび)温泉郷への玄関口となっていて、樅峰苑(しょうほうえん)行きのバスも発着する(要予約)。

峰吉川駅 観光みどころマップ
駅のホーム(秋田方面行き)はやや傾いているので注意。

そして「看板内の施設はほぼやってないのだろうか」とみせかけてほぼすべて生存している。”まごころ秋田”は昭和の終わりから平成のはじめにかけて、大きくは秋田新幹線の開業に合わせて実施されたJRと秋田県共同の観光(デスティネーション)キャンペーンのことで、みどころマップもそれと同時期に建設されたものと推測される。

現代の観光施策とは違い、この頃は筆頭観光エリアはもちろんのこと、全市町村を対象にイベントを打っていった(らしい)。そのため協和にも看板製作の恩恵がやってきたということだろうか。それとも、かつて叫ばれた「刈和野駅に新幹線発着しそう説」を見越しての制作だったのか…?

ちなみに”まごころ秋田”を銘打っている当時の雑誌「マップル秋田県版’95」でも、協和町はユニークな文化施設をもつと優しめの表現で紹介されている。

その中でも「続々登場!注目のアミューズメントスポット」として紹介されているのが荒川鉱山跡を整備して作られた「マインロード荒川」だ。

荒川入口 観光みどころマップ …は未掲載

みどころマップにある「町営モーターサイクル場(現 新協和カートランド)」は現役だが、マインロード荒川はもう二度と見ることはできない。

それでもみどころであることに変わりはない。駅にたどり着いてこの看板を見つけた際は、在りし日の荒川鉱山、そして成仏しかけている協和温泉の老夫婦を目に焼き付けておきたい。