皆瀬村立奥宮小学校若畑分校 ~カブトたちの楽園~

皆瀬村立奥宮小学校若畑分校 (わかはた)

皆瀬村立奥宮小学校若畑分校 入口

About 皆瀬村立奥宮小学校若畑分校

秋田県湯沢市皆瀬若畑にかつて存在した学校。1954年に冬季分校として正式に設置されたが、1976年に閉校した。建物は平成中期に解体されてしまった。

スポット評価

終末度合い11
訪問難易度16
観光地要素16
化石的価値10
総合評価53

一期一会の集落との出会いこそ旅の醍醐味だ。本校までの道のりを考えれば、小さな土地に学校が置かれたことも容易に納得できる。

さじなげB級ポイント

湯沢市皆瀬の退廃は強烈なインパクトを見せつける。廃村はもちろんのこと、役所支所周辺ですら1ミリの活気も感じられない。小安温泉郷の奮起はいつかまたお目にかかれるのだろうか。

絶望的アクセスに気持ちを乗せて車は走る。度重なる人権侵害にも負けず、ダムへの飛び降りを断念してJA-SS皆瀬給油所から南に1km進むと左に集落入口のバス停がある。しかし入るとすぐ森への突入となる。

皆瀬桜坂

鳥海百宅を思い起こすS字と登り坂が続く。道のりが寂しいときはCD全盛期のJ-popをかけるに限る。しかしランダム再生はゴスペラーズの「ひとり」を選択し、厳しい令和の世を憂いていた。

景観をウリにするグループホームを横目に見れば若畑集落は近い。ひと夏の思い出に視覚のアクセントは欠かせない我々である。

皆瀬村立奥宮小学校若畑分校 入口

右が北を示す気持ち悪い手作り看板がありがたい。3km登った頂上から見下ろす集落の姿を忘れることはない。数戸が暮らすだけの小さな空島だ。

入口付近にはカシマサマも綺麗に管理されており、この土地だからこその住民自治の強固さを感じさせる。

皆瀬村立奥宮小学校若畑分校 跡地付近

残念ながら往時の校舎は残っていないが、中心地には「カブト館」という集落会館が建てられている。周辺に比べると綺麗でよく利用されているようだ。

皆瀬村立奥宮小学校若畑分校は6年生までが通う一学級制で、1960年代には20名ほどが通っていたというが正式な記録はほぼ残っていない。(参考:秋田・消えた分校の記録

皆瀬谷地頭

集落南部の奥宮峠頂上付近から若畑を見下ろす。遥か遠くに見えるのが皆瀬の中心地(菅生)であり、わずか3kmとはいえ本校への道のりが厳しかったことを示している。ちなみに峠を下るといこいの村まで車で到達できる。

また、奥宮小学校は1978年に皆瀬小学校に統合されている。皆瀬村史(1993)を確認したが分校の歴史記述が少なく、口惜しい印象を受けた。

2 件のコメント

  • 若畑分校の校舎はカブト館よりさらに奥の最奥の住宅の手前に現存しております(2021年3月現在)
    杉林に埋もれていますが、かつては農業倉庫としても使われていたようです。

    • 佐々木さま

      コメントありがとうございます。それらしき建物がどれなのか判別できずにいましたが、春先にでもまた見に行ってみようと思います。痕跡がわかる表示を作るのは難しいのかもしれませんが、惜しいコンテンツです(石塚)

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