湯沢市立坊ヶ沢小学校下ノ岱分校 (したのだい)
About 湯沢市立坊ヶ沢小学校下ノ岱分校
秋田県湯沢市高松字下ノ岱(大日台)にある廃校跡。9割方倒壊しているが、当時の木造校舎(1957年築)がそのまま残されている。1954年の開校で、1972年に閉校するまで冬季分校として機能していた。
スポット評価
終末度合い | 23 |
訪問難易度 | 22 |
観光地要素 | 17 |
化石的価値 | 21 |
総合評価 | 83 |
あと数年もすれば何もかも消え去ってしまう。この遺跡に残る史料を我々は見捨てるしかないのだろうか…。道中は舗装されているとはいえ結構な悪路で、運転に自信がない方は向かわない選択肢が妥当だ。
湯沢市立坊ヶ沢小学校下ノ岱分校のさじなげB級ポイント
昨年秋に本校の坊ヶ沢小学校を掲載した際は、しんどい道のりに引き返した記憶がある。
しかし歴史ある校舎の面影はまだ健在だと知った我々はガソリンを入れなおした。
湯沢市中心街区から南へ40分あまり、秋田いこいの村に至る手前で不吉な右折指示がある。
その先には立派な温泉宿が待つわけだが、ポータルサイトでも「道中は民家がなくて不安」と太鼓判を押す不親切設計だ。なぜなら写真右奥に見える山の上、煙が見える先にあるのだから。
その道のりはgoogleマップで確認できるが、蛇行を繰り返す上にカーブミラーと街灯は全くない。そのため夜の訪問は実質不可能となっている。たいへんな登り道のため車が悲鳴を上げるのがわかる。
3kmを乗り越えるとようやく電柱が見え、生命の証を確認できるわけだが…
昨年の豪雪の影響だろうか、2012年のストリートビューで確認できる校舎の姿はそこに無かった。
草木に侵食された学び舎はあまりにも哀れだった。
1948年の入植で11戸を構えた標高500mの舞台、そこに住む若者は誰ひとりいなかった。
おまけに、集落跡に建てられた日帰り入浴施設「くつろぎ荘」も廃業し(時期不明)、温泉手前にダブル廃墟が構える激キモ風神雷神エリアと相成っておる。
ただ観音湯はしっかりした建物の現役施設で、宿泊はもちろん日帰り入浴も可能だ。冷や汗をかいたら一度休憩し、帰りの下り坂への気持ちを養うには丁度良い。大変珍しい廃墟地帯といえよう。