湯沢市立湯沢北小学校
About 湯沢市立湯沢北小学校
秋田県湯沢市字富士見64にある廃校(2011年閉校)。市街地に近いものの、田園のど真ん中にあるため再利用が見込まれない。吐き捨てられたようなアクセスの悪さを卒業生たちはどう弄るのだろうか。
スポット評価
終末度合い | 17 |
訪問難易度 | 11 |
観光地要素 | 13 |
化石的価値 | 15 |
総合評価 | 56 |
許されるならドローンを飛ばしたいほど周囲に遮るものがない。子供たちが下校する姿は観光ポスター即決のはずが、どこにも足跡が確認できない。
さじなげB級ポイント
湯沢市の玄関口である湯沢北部地区は、道祖神や味噌醤油蔵など昔ながらの町並みが残る有名なエリアである。住民同士の交流も盛んで、開けた眺望に退廃した空気は感じられない。
静かな下湯沢駅の駅裏(西口)は一面の田園が菜の花をも穿つ谷川感嘆地帯だ。探索を急ぐ我々も思わず立ち止まってしまう。
遠くに見える湯沢北中学校を確認し、ローソン湯沢岩崎店を北上して弁天郵便局を右手に見つつ左折するとほどなく田園地帯に再突入する。
そうするとすぐに不自然なお化け屋敷が眼球に痴れ笑い。おはよう廃墟2020。
町中に近い学校は公民館や図書館などに変化するのが通例だが、遠目にも人気のないのがわかる。これこそが廃墟の持つ独特の声様である。
湯沢北部~羽後町の中間にあり、三角点かの如く外れた立地に驚く。はじめ地図で見つけたときは「学校ごとイジメられてるのか」と心配してしまった。
近づくとその大きさに驚かされる。全校600人は下らない大きな校舎に出迎えられ、わずかながらヒトがいた証を示そうとしている。
湯沢市立湯沢北小学校は2011年閉校で、岩崎小(現「ひだまり」)と共に湯沢東小学校へ統合された。ここだけが全くもって放置されているのだ。
敷地内(体育館の前)にはバス停跡が隠されているほか、閉校記念碑に校歌が刻まれていた。
ここは閉校からまだ10年経っていない。これからは文字だけではなく、歌える人がいるうちに楽曲も残していく活動が望ましい。
【追記】
2022年9月再訪。秋口の景色もまた良い。風が寒く感じられるのは、往時からだったはず。