旧千屋小学校本堂分校 ~遮られしフェイク廃墟~

旧千屋小学校本堂分校 (せんや)

旧千屋小学校本堂分校 外観
手前の3体を倒さないと攻撃が通らないヤツ

About 旧千屋小学校本堂分校

秋田県仙北郡美郷町土崎上野乙にある分校跡地。昭和44年に現在の地に移築された明治建築の代物で、現在は郷土資料館として活躍している。しかし近年ではその見た目から、かえって来客者を寄せ付けない謎建築の役割を強くしている。

スポット評価

終末度合い18
訪問難易度14
観光地要素17
化石的価値21
総合評価70

廃校は容赦なくスクラップ&スクラップされる中、史跡としての役割を与えてエモい場所に移築する判断は有能と言わざるを得ない。周辺の景観はおもわずセクシーを連呼せんとする絶景であり、思わず長居してしまう名所である。

さじなげB級ポイント

2004年に千畑町、六郷町、仙南村が合併して誕生した美郷町は県内でもいち早く地名をぶっ潰したことで当委員の悲しみを呼んだことでも印象深い地域だ。

仙南村営1億円キャバレーの黒歴史もなんのその。ここ10数年は他2町村はさもなかったかのような観光施策が展開されており、わかりやすく合併の弊害をPRする皮肉な結果となってしまった。

しかし逆に言えば、そこにさじなげスポットがあるということだ。
さっそく我々は現場に急行した。

旧千屋小学校本堂分校 松並木
名称「一丈木の松並木」

県南横手盆地の最東部にある過小評価名所「千屋並木緑地環境保全地域」である。平成秋田の壊滅的ネーミングセンスの荒波を避け、令和まで生き抜いたことは賞賛に値する。スギッチの精霊はここに生き延びていた…!

エリアの中心には詳しい解説を載せた石碑が残されている。

ここは旧千畑町の中心地に公共施設を集中配置し、当時の行政が田園都市構想を現実のものとするため松並木周辺を不必要に切り開き、環境保全地域周辺の道路を放射状に配置したことで「町の風格」を形成することに成功したものである。

新・日本街路樹百景「松・杉並木」看板より一部抜粋、再構成
旧千屋小学校本堂分校 遠巻き
入口からの眺め

だがしかし、「本堂分校」はエリアのお荷物であるかのように一切の説明を省かれている。景観の概念を超越した3本の大木も行く手を阻む。

先進的な地域づくりの代表格である近代化土木遺産であることは間違いないが、如何せん地域外へのPRが不足しているため半ば廃墟と変わらない様相を呈しているのである。

旧千屋小学校本堂分校 入口
※資料館です

せめて標柱だけでもまっすぐ立ててほしいものである。地域にありがちな資料館でも、立派な現役の建物であることは全面に出していただきたい要素だ。

町の中心地であることすら若い世代には忘れられつつあるが、当委員会では積極的にデートスポットとして活用していきたいと考えている。相手をどうするかという問題については後で考えることにしよう。

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