感湯館温泉 (かんとうかん)
About 感湯館温泉
秋田県由利本荘市新沢金ヶ沢付近にある民間温泉跡地。2010年代前半に廃業し、現在は建物は解体され更地になっている。看板はもちろん、紹介する文献もほとんど残っていない。
スポット評価
終末度合い | 12 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 15 |
化石的価値 | 09 |
総合評価 | 49 |
怖いものです。10年余りで歴史はなかったこととして忘れられてしまう。しかしその歴史をここに記しておくこととする。
感湯館温泉のさじなげB級ポイント
大内町は滝温泉に代表される、B級温泉のメッカとして知られていない。上川大内男根もイキり勃っているおかげで、委員一同爆笑と恐怖の渦に包まれている山間のダークサイドである。
残された観光サイトの紹介でも、「5か所の温泉」としながら4か所しか紹介してないというご丁寧おもてなしスキルを存分に振りまいている。古典落語でも見せられているのだろうか。※残り1か所
道の駅おおうちから北東に9kmあまり、雄和町ユアシスに至る約18kmの道中からちょうど中間に位置している新沢集落に入る。20戸ほどの小さな集落だが、かつてそこに温泉は確かに生きていた。
感湯館温泉は小羽広館に近い民間の温泉で、委員が所有している地図の中では07年まで現存が確認されている。また、70年代の地図でも確認されるため古くから愛されていたことがわかる。
新沢集落中央部の水流がある部分から北上すると廃墟があるが、これは民家であり温泉跡ではない。その先に生命がいないものの、電柱が続いていることを目印に少し進んでいくと目的地に到着する。
「駒泣(こまなかせ)峠」の入口を見つければ左手にある小さな広場がわずかな残り香である。
歴史を感じなさい
当時の訪問レビューにはこう記されている。
沢水を沸かしているのか赤虫が浮いていて子供達は敬遠する。
出典:秋田の温泉
水の中にも赤虫が混じっていた。建物の古く浴場も狭く暗い。
なんと絶賛のお言葉だろうか。10年早く生まれていたら今頃楽しめていたと痛感するばかりだが、そうなると未婚の悲しみで絶望している可能性もある。ある意味生まれなくてよかったかもしれない。
駐車場と思われる荒地には、温泉に使われていたであろうタイルや壁の跡らしき物体が見受けられた。ここから何を感じなければいけないか、それが性的興奮であることは間違いないだろう。
【2023.01.12追記】
資料の中から当時の画像を発掘した。かつては小字の「金ヶ沢温泉」とも呼ばれていたそうで。
ただ集落手前の看板は大字を冠した「新沢温泉」とあり、資料は周辺の歴史記述ばかりで肝心の温泉については汚い趣旨だけで全く記載が観られなかった。ブランディングの専門家さん早く来て!