若林の湯 サムネ

若林の湯 (東由利) ~山中の知らぬ間蜃気楼~

若林の湯 (わかばやし)

About 若林の湯

秋田県由利本荘市東由利宿字寺山6-3にかつて存在した温泉旅館。建物がそのまま残るが、看板は亡くなっているため知らないと素通りしてしまう。道中は狭く、かつては秘湯として認知されていた。

スポット評価

終末度合い19
訪問難易度21
観光地要素14
化石的価値15
総合評価69

如何せん看板がないため、点在する廃村と見間違えるほど。道中は暗いものの、まれに歩きで何処へ向かう老人がいるため安全運転を心がけたい。

さじなげB級ポイント

眠りから覚めた東由利エリアがまた動き出す。死んだ犬ゾリの群れが我々を狩りへと引きずり出すのである。道の駅に行くのにも一苦労だが、怪しい歴史がボツめいているならば問題ない。

岩舘の大イチョウ手前から県道284号「楢渕横渡線」に逸れ、ベタ踏みで急坂を上っていく。
2つほど小集落を抜けると一気に文明は亡くなり虚構がこんにちわ。今宵も待ちわびていた。

ここは脇に逸れたら大台分校や三ツ方森集落、峠を越えれば滝温泉に至る廃墟ゴールデンルートである。生活道としてギリギリ現役でもあるため、さじなげ的トリップにはグッドチョイス。

ただそんなアドレナリンは気にならないほど道中は暗い。草木に囲まれて戻ってこれないかと思わせる平滝分校ばりの寂寥感。恐怖で排泄しないよう注意したい。

閉ざされた作業小屋を1件過ぎれば、温泉に至る下り坂が見えてくる。遠目から見つけるときの衝撃は一人には大きすぎる。

若林の湯は渓流釣り顧客をメインとした山間の秘湯であり、麓からは4kmほどの道のりである。
見ての通り民間運営のため、文献資料もほとんど残っていない。いくつか残る訪問録によれば、2010年代初頭まで生き残っていたとされている。にわかには信じがたい場所ではあるが…。

若林の湯 駐車場

建物には使われている様子もなく、奥にあるはずの居住スペースは解体されていた。

時代が違えば、山奥の秘湯としてバズる世界もあったのだろうか。ファンタジーに思いを馳せたい。