廃村 鳥海町田モ平 (たもだい)
About 鳥海町田モ平
秋田県由利本荘市鳥海町小川田モ平にある集落跡地。2000年代後半頃?に離村したとみられ、家屋1棟が残る。現在も元住民が通うが、周辺は荒地となっている。
スポット評価
終末度合 | 24 |
訪問難度 | 25 |
観光要素 | 23 |
化石価値 | 24 |
総合評価 | 96 |
衝撃とは現地のみにこそある。冒険には次のダンジョンが隠れがちだが、ここはレベルが上がらなければ入ることができない。廃墟訪問はときに残酷だ。
鳥海町田モ平のさじなげB級ポイント
村木分校のキーホルダーを発売するためには、避けて通れない場所がある。
ただの林道や隧道跡に見えても、そこには異次元の熱意が込められているかもしれない。知ったかぶりではなく、常に調査する凡人という視点を忘れないようにしたい。
小川小から村木に至る道中にあるこの曲り道、それこそが集落跡への入口である。
当然のごとく看板もなければ、狭く未舗装の畦道が見えるだろうか。
しかし80年代のゼンリン地図には確かに「田モ平」の名前がある。googleマップで確認したその場所があるかは、先に進まなければわからない。ネットとはそういうものだ。
ご覧の通り、インフラという概念は存在していない。電柱は丘の上を登っていき、目の前には靴を破壊する泥沼と何本もの大木が行く手を塞ぐ。
ここまで読んでいる皆さんは勇気くらいは備わっていると信じるため、曲り道から20分は歩いてもらうことを覚悟してもらいたい。それでも行く価値はきっとある。
無尽蔵の秘匿
鳥海町田モ平は鳥海町史の記述が見つけられず、一切の情報が謎に包まれている。
80年代の地図を探しても家屋は1棟しかなく、道路が変化した形跡も見られない。まさか平成期までここで生活している人がいたということか…。
かなりの奥地だが、以外にも敷地は広い。今まで見た行き止まり廃村の中でも随一の広さである。
誰にも伝わらないが、藤里町二の又の5倍はありそうだ。
電気メーターは僅かに数字を増やしていた。かつては広く耕作をしていたようだが、今は農作業小屋脇に僅かばかりの畑があるのみとなっている。
村木集落の元住民(小川在住)によると、「たまに通っているのを見たことはあるが、もう5年は話していない」という。相当な激レアかつ周辺には住んでいないようだ。
帰りに一台すれ違った軽トラック、あれは村木住民だったのか、それとも…。