矢島町荒沢地区 (あらさわ)

About 矢島町荒沢地区
秋田県由利本荘市矢島町荒沢の秋田県道58号線南部に点在する小集落群。一部は廃村になっており、限界集落の呼び声は避けられない。
スポット評価
終末度合い | 18 |
訪問難易度 | 17 |
観光地要素 | 18 |
化石的価値 | 12 |
総合評価 | 65 |
町南東部にあるゆるやかな山間部だが、駅から花立牧場やスキー場に至る道中に位置するためアクセスはそれほど悪くない。ここも北東部の貝喰や十二ヶ沢のような廃村地帯になってしまうのだろうか…
さじなげB級ポイント
矢島こそ真のコンパクトシティ、1万石の生駒様は我々に探索の楽しみを授けていただきました。当委員会でも未掲載の廃校や廃村は未だ多い。
昭和で死んだ商工会もそれを裏付ける。羽後町と並んで学校統廃合の流れが特に早く、過疎化の一途を辿るエリアである。

荒沢地区は四方を山に囲まれた歪曲通路沿いにある。一帯を認識するのは難しく、迷路のように入り乱れている。
それでも上述した牧場までの58号線ができるまではメインの旧道だ。そもそも牧場一帯が開拓集落の名残で、ここはかつて行き止まり集落だった。

県道沿いにはコミュニティバスが運航されている。一度は乗ってみたいが、バスマニアではないのでここは我慢させていただこう。
地区中央部には「矢島小学校 熊ノ小沢分校」の跡地がある。1894年開校で1972年閉校、美しい棚田に囲まれた高台にあり、現在は新たに建てられた地区会館が残っている。

敷地はあまり広くないが、最盛期には中学生含め100名ほどが在籍していたというから驚きだ。(出典:秋田・消えた分校の記録)
なお「教室部分は60mほど離れた場所に移築され、倉庫として姿を留めている」らしいが、どれがその建物なのか判断できなかった。

特に南部は元来の小集落で、野際(上画像付近/スキー場手前)、柴倉(スキー場南東部の旧道だが、2020年7月現在東側通行止めにより58号線途中から南下して入る)は各1世帯のため課金システムの導入を所望したい。
更に荒沢に隣接する金ケ沢地区も高台に草原が広がり、道中のアジサイは某お寺を凌ぐ隠れ映えスポットとしても高く評価できる。