廃村 大森町呂土 (ろづち)
About 廃村 大森町呂土
秋田県横手市平鹿郡大森町猿田字蝋土(ろうつち)にある集落跡地。最盛期5戸で、集落再編成事業によって1973年に全員が移転し無人になった。
スポット評価
終末度合い | 14 |
訪問難易度 | 11 |
観光地要素 | 15 |
化石的価値 | 15 |
総合評価 | 55 |
隣に出羽グリーンロードが走るため容易に訪問できるが、移転前は大道路も無かったため沢沿いの静かな集落だった。家屋がそのまま残り、耕作も続いているので昔からの景観が維持されている。
さじなげB級ポイント
我々の愛してやまない大森町がようやく初のご来秋となる。県南のソウルフードオランダ焼きと共に地元民に愛される昭和の町並みが残るエリアだ。
圧倒的信頼感を享受するうえたストアこそ令和の派遣を握るスーパーマーケットである。当然県南の訪問調査時には必ず立ち寄っている。
西部には保呂羽山を経由して由利本荘市大内に、南には二井山から東由利浮蓋廃村に至る旧横荘鉄道の線路跡が続く(一部通行不可)。大森は廃墟訪問の拠点として非常に有能であり、過小評価甚だしいワインの里なのだ。
そんな老人の里一発目は北部の大仙市(南外村)市境にある。大動脈「出羽丘陵広域農道(出羽グリーンロード)」沿いは廃村が集中しており、脇道に反れるだけですぐ訪問できるリゾートエリアなのである。
廃村 大森町呂土は沢沿いに数件の住宅が残り、おおむね管理された道路と水田が確認できる。道中は山間地だが、集落の周辺は平坦な土地が広がっている。
農道の最終的な完成は90年代後半で、それまでは南外村南部と併せて役場から離れた僻地だった。少し時代が違えばまだ呂土は生きていたかもしれない。
集落は町主導で移転事業が進められ、中心部に近い松原団地(大森町上溝松原)が造成された。
ここはより南外側に近い廃村夏見沢や堀戸(後日掲載予定)の住民も併せて移転しており、複数地の移転先を整備した点をふまえると優秀な事例といえる。
集落跡は田畑が丁寧に管理されており、山際に数件残る家屋とのコントラストは見事なものだ。
道中は全てストリートビューが整備されているため、静かな集落の面影を皆さんにも確認していただきたい。