廃村 藤里町大川目 ~時代が捨てれど集落不滅~

廃村 藤里町大川目 (おおかわめ)

廃村 藤里町大川目 入口

集落への道中。小川になっている部分もあるため長靴必須。

About 廃村 藤里町大川目

藤里町大沢エリア、県道200号線(鷹巣とは約1km未開通区間がある)の舗装車道末端まで進み、向かって左側の未舗装道(上画像)を30分ほど歩くと見えてくる。手前には廃村「名不知」などがあり、道中や周辺はゴーストタウンが多い。

スポット評価

終末度合い21
訪問難易度23
観光地要素18
化石的価値19
総合評価81

昭和47年移転だが、住居が残り田んぼが残っている情景はまさに過疎の桃源郷。家屋は農作業用?に現在も使われているらしく、今も電話線が伸びているのが唯一のマイナスポイント。ただ見ようによっては廃村にそびえる電柱として貴重な存在ともいえる。

特徴

まず訪問が非常に難しい。案内看板などというものはそもそも作られていないので、自分を信じて未舗装同を歩いてくるしかない。(軽自動車ならギリギリ走行可能だがオススメはできない)

未開通の県道200号線をぶち抜き、「この先通行禁止」「この先行き止まり」などの看板をシカトすることで分かれ道にたどり着く。右が昭和の面影を今に残す廃村「二の又」、そして左側にある危なげな橋が大川目への入口だ。よりヤバそうな方である。

廃村 藤里町大川目 ようこそ

未放送道を15分歩いた先にある大川目の入口。木漏れ日の紅葉にえもいわれぬ達成感が。

(現在の大川目には)数件の家屋が残っており、休憩所として使用している。なかには電話をそのまま残しているうちもある。田んぼも建物もよく手入れされており、元の生活がそっくり生きているような思いにさせられる。 ※「秋田・消えゆく集落180/佐藤晃之輔/2017」より抜粋

 

本では「最盛時7戸」とあるが、現在は未舗装道の入口に1棟、森林を抜けて開けた部分に電話線の通じる1棟、崩壊しかけた1棟の計3棟が残るのみとなっている。

廃村 藤里町大川目 廃墟3件目

一番大きな最奥の3件目。電話番号は4ケタだった。

3件目以降は水田に至る小さな橋が崩れかけ、かろうじて首の皮一枚繋がっている。その奥には山林を耕しているのか、作業小屋とショベルカーが静かに佇んでいるだけだった。

ここは中嶌と共に数回していて、一度訪問時に一番手前の家の方が農作業をしていて、思わず会話したことがあった。

廃村 藤里町大川目 最奥

集落最奥地から。小川のせせらぎしか聞こえない。

「ここはオオカワメって言うんだよ。そのまた昔はね、豊臣一族の戦乱を逃れた武士の落人の隠れ里だと言われていた。でも君らみたいなね、調べに来るひとももうここには来ないんだ。住んでいる人はいないからね、除雪もなければ生活もない。でもここが人生そのものなんだよ。

 

話を聞いているときは、軽トラックのエンジン音が集落の鼓動のように感じられた。電話線の通じている家の方とも偶然出会ったことがあるが、小雨降る未舗装道の林の中だったためか車を停めてはくれなかった。

廃村 藤里町大川目 奥

秋と冬の境界線。自然と落ち着いた気分になる場所だ。

もちろん集落に至る電柱「大沢線100」以降の約15本は非常にレアではあるが、それ以上に道中が素晴らしい。未舗装道ながら、今も通う方々が丁寧に暮らしているおかげで、鎧畑ダムのときのような凹凸や自然の恐怖のようなものは感じられない。

そして道中に県道200号線があるおかげで、万が一対向車が来ても心配なく比較的安全に向かうことができる。もし鷹巣方面と繋がっていたら、もっと集落の命も長かったのだろうか…

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