ミミヨケ揚水線(みみよけあげみずせん)
About ミミヨケ揚水線
仙北市田沢湖田沢鎧畑から田沢へと繋がるカタカナのレア名電柱路線。路線中すべてが鎧畑ダムへと続くものになっていて、入口はわかりやすいが道中は非常に悪路となっているため、訪問には十分な注意が必要だ。名称は路線の手前にある田沢湖田沢耳除地区からとったものと推測される。
スポット評価
終末度合い | 9 |
訪問難易度 | 20 |
観光地要素 | 19 |
化石的価値 | 8 |
総合評価 | 55 |
道中は非常に悪路なものの、ダム自体はしっかりしているので終末度合いは少なめ。ダム湖も道中も見下ろすと絶景なので非常にフォトジェニックぶることができる。後述するダムカードもゲットできるので達成感が高く、高評価。
ミミヨケ揚水線のさじなげB級ポイント
仙北市中心部から田沢湖方面へと向かい、田沢湖をスルーして更に北へ向かった場所にある(車でだいたい20分)。最大電柱番号はダム近辺のため確定不可能だが、おそらく50。”おそらく”というのは、山に上がっている途中に名称が「秋田県鎧畑ダム線」に変身していると思われるからだ。
更に道中では25以降、「ミミヨケ揚水線」から本来の地名である「耳除線」へと表記が変更されていた。もしかしたら看板がかなり古かったので、「耳除線」のほうが本来の路線名称だったのかもしれない。
森に囲まれながらも細い川沿いの未舗装道を20分以上かけて進むと、ようやく鎧畑ダムが見えてくる。最上部に表示した画像の通り、到達する価値のある一級品の絶景が広がっている。しかしこの湖の下に、かつてあった集落の歴史が眠っていることを忘れてはならない。「秋田・消えゆく集落180」(秋田文化出版)によるとダムに関して下記のような記述がある。
治水・利水・発電など多目的ダムとして県営事業によって建設。玉川の強酸性水を貯水によって改善を図りたいとの狙いもあった。昭和27年に着工、同32年8月完成、総工費は約24億円であった。
このダムによって、小沢(こざわ)、尻高(しりだか)の2集落10戸が移転。
その先の記述では”2集落とも電気・電話は開通しなかった“という記述があるため、電柱は元からダムのために建柱されたものと思われる。個人的にはここまでノータッチの耳除集落も逆に気になってくるところ(該当路線は「田沢線」のためここでは割愛)。
ちなみにダム最上部の事務所の入口には、「鎧畑ダム来訪確認カード」が無造作に置かれている。これを路線起点近くの「秋田県玉川発電事務所」(仙北市田沢湖田沢鎧畑8-1)にもっていくともれなくダムカードが応募者全員サービスでゲットすることができる。行ったついでに忘れずにもらっておきたいが、事務所が17時までなので訪問時間には気を付けたい。