廃村 藤里町名不知 (なしらず)
About 廃村 藤里町名不知
藤里町大沢エリア、県道200号線嘉平岱集落の奥にある廃村地帯。比較的田畑は耕作されており、しっかりした道路もあるため道中はきれいに整備されている。また、さらに奥には廃村「大川目」がある。
スポット評価
終末度合い | 18 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 14 |
化石的価値 | 16 |
総合評価 | 61 |
失礼ながら名前のインパクトは県内集落でも最高ランクを誇る。集落名は道路上の2つの看板で確認可能だが、いまいち正確なエリアは認識しづらいのが少し残念。ただ先述のどおり比較的訪問はしやすいので奥の廃村たちと併せて訪れたい。
廃村 藤里町名不知のさじなげ的B級ポイント
地名の由来は、住民曰く「開拓されるまで誰も行ったことがない場所だったから」らしい。
奥の廃村「大川目」では平家の落人集落伝説もあるが、昭和の大合併以前でいうところの「大沢村(嘉平岱・名不知・一ノ又・二ノ又・大川目の5地区で構成)」自体の主な歴史は100年前後とのこと。
集落内で残っているのは数軒の家屋と、農業用倉庫扱いの小屋が数件あまり。途中少しだけ丘になっている土地の上に大きめの小屋があり、そのあたりからが名不知集落だ。
「秋田・消えた村の記憶(無明舎出版/2001年)」によると集落は昭和55年までに全戸が移転。加えて「大沢小学校名不知分校」が昭和27年から47年まで存在していたという。奥の集落と併せて数度訪問しているが、当委員会では分校跡地を発見することはできなかった。
道中は当然何もないため車で通るとあっという間だが、歩くとその距離の長さがわかる。二ツ井から藤里中心街区(藤琴集落)に至るまでとほぼ同等の距離があるため、その間すべて廃村だと考えると静かに伸びた道路さえも不憫でならない。