皆瀬村立皆瀬小学校沖ノ沢分校 (おきのさわ)

About 皆瀬村立皆瀬小学校沖ノ沢分校
秋田県湯沢市皆瀬沖ノ沢にかつて存在した学校。1956年に立岩小学校の冬季分校として開校し、1982年に閉校した。跡地には地区会館が建てられている。
スポット評価
終末度合い | 17 |
訪問難易度 | 18 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 17 |
総合評価 | 68 |
随分と長く感じる道中だが、その行き止まりは以外にも明るい。奥地集落ではあまり見かけない人通りに驚いたこと、昨日のように思い出せる。
皆瀬村立皆瀬小学校沖ノ沢分校のさじなげB級ポイント
パーティーは遠くで開かれるものだ。物語の中心はいつも町中にあり、グラスを傾けるのは町に染み切った暗い人間たちばかり。
しかし湯沢市はどこか明るい。過疎とは無縁かのような人当たりの良さは観光客がすぐ気づくところだろう。人に会えるのならば。

危険の玄関口稲川町を通り、城跡から町を眺めればパーティーは終焉を告げる。殿さまに献上した名物うどんだけがシコシコと生産されている。
その先はブランド牛だけが人権を持つMINASEという村だ。ここに賑わいという概念は一切存在していない。早急な憲法制定が望まれている。

役所支所(旧村役場)から東に3kmあまり、曲がりくねった道を進むと立岩小学校落合分校(1889~1969/建て替えられた地区会館)にたどり着く。
ここから直進すると廃村外浦・雨沼に続くジャングルが始まるが今回は上画像に見える坂道を上がっていくことにする。

道中はどこも耕作されており、寂れた感じもない。山間のため、かつては葉タバコの生産が盛んだったという。
車とはほとんどすれ違わなかったが、乗合いタクシーが1台通っていった。
確かにこの道のりを運転するのは慣れてていても少し怖いかもしれない。高齢者3人が乗っているように見えた。

皆瀬村立皆瀬小学校沖ノ沢分校は集落手前(画像右手前)にあり、落合分校のある時代は更なる分校という扱いだった。それほどに雪深い土地を意味している。
集落は元来10数戸が暮らしており、分校には10数名が通っていたという。現在も廃屋が少なく、挨拶を交わす住民もいた。奥地にしては珍しい風景だった。


【2024.08追記】
現公民館の2階。体育館のような造りで、卓球台やバスケットゴールはよく管理されていた。
数十名の住人だが、仲良く集まっていることがわかる。1階は和室(集会場)となっている。