男鹿プリンスホテル ~憎まれし風評ジャングル~

男鹿プリンスホテル (おが)

男鹿プリンスホテル 外観
湧き出る剛毛王子様

About 男鹿プリンスホテル

秋田県男鹿市北浦湯本草木原58-8にある廃墟ホテル。心無い人々によって「秋田県イチの心霊スポット」と揶揄されており、廃業から40年近く経っているがその知名度は県内外に轟いている。しかし当委員会ではあえて冷静に取り上げよう。

スポット評価

終末度合い25
訪問難易度13
観光地要素16
化石的価値23
総合評価77

一目見ればその退廃度合いに関心することだろう。文句なしに久々のトップ10ランクインだが、B級かと言われると少々疑問は残るためやや減点が入った。ただプリンスと言われるだけあり、規模も迫力も群を抜いていることは確かだ。

さじなげB級ポイント

まずはじめに釘を指しておくが、本ホテルは「所有者の意思によって解体されていない」物件である。言い換えれば地権者は現存しており、行政の管轄ではないということだ。この点が夜逃げ大王「丸富ホテル」とは大きく異なる。

よって当然のことだが敷地内への侵入、および建物内の散策は犯罪である。

当委員会では廃墟はもちろん廃村も含め多大なる経緯を持ち、調査目的で訪問している。遊びでの散策や嘲笑は言語道断である。我々は強く誇示したい。

男鹿温泉郷 遠目
中央左にある橙屋根が当該物件である。手前のホテルたちは当然現役だ。

閑話休題、入口はバリケードで固く閉ざされているはずの「男鹿プリ」だが、いつの日からか無断にこじ開けられたままとなっている。これは中嶌が高校の頃好きで一緒にご飯に行ったことがある望野さんが、大学になって志田というチャラ男に洗脳されある日ファミレスで手マンされていたことを人づてに知ったときくらい悲しい。

形を残したままの廃墟にも様々な未来がある。大滝グランドホテルのように固く閉ざされたまま地域に溶けていくものもあれば、厚生年金休暇センターのように全く忘れられたままのものもある。

しかしここはどうだろうか。ナマハゲ伝説も相まってか奇怪なレッテルを貼られ、ときには性交渉の場として嬲られることもある。人は都合の悪い事象を無下に敵視し、己の不平不満のはけ口とするものだ。オイ志田、聞いてるか。

男鹿プリンスホテル 道中
画面奥にそれは在るが、手前には民家もある。

各種廃墟系サイトや心霊サイトでは道のりを記述することが少ないように感じるが、当物件は手前に「市民が在住する民家」がある。幾重にも及ぶ迷惑行為をどう受け取っているのか、想像もできない。

「死体が埋まっている」「霊が見える」などのウワサが流布され、廃墟の価値観そのものが捻じ曲げられる昨今の風潮に我々は警鐘を鳴らしたい。
樺太に残る日本製工場や軍艦島を見て同じように騒ぎ立てる輩はいない。形がどうであれ、マナーをもって見学するのが人間としての在り方ではないか。

そもそもそんな話、どの廃墟にもある話なのだから。命は自己責任でしかない。

男鹿プリンスホテル 入口
入口付近。一部のドアやガラスは破壊されているのがわかる。

1969年にオープンし、6階建てと当時最高峰の規模を誇った男鹿プリは、現在の男鹿温泉郷から道路をひとつ離した高台の上に建っている。

往時の日本海の眺めはさぞ素晴らしかったことだろう。都市伝説よろしく、「信じるか信じないかは貴方次第」だ。現代人にレイプされる歴史の証人を眺めて、皆さんは何を感じるだろうか。どう扱うべきだろうか。

赤レンガ郷土館康楽館、もっと言えば原爆ドームや地元の防空壕が同じ扱いをされていたら、地元の方はどう思うだろうか。いま一度考えてほしい。

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