大滝温泉桜の湯共同浴場
About 大滝温泉桜の湯共同浴場
秋田県大館市十二所町頭にある共同浴場。当施設の運営に協力している組合員だけが利用できる特別な温泉で、一般人の利用は許されていない。
スポット評価
終末度合い | 19 |
訪問難易度 | 25 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 24 |
総合評価 | 84 |
久々の高得点をたたき出すトンデモ物件が現れた。廃れた地に足を運ぶ物好きな旅人をメリケンで蛸殴りな独自路線はまさに一級品。天才の所業といえよう。
大滝温泉桜の湯共同浴場のさじなげB級ポイント
勝手にお届けする秋田三大B級観光地(皆瀬・角間川)のひとつ、大滝温泉エリアには絶望とナンセンスが詰め込まれている。何度行っても飽きることがない点こそA級には出せない苦き味わいである。
リトル大滝温泉氏も恨めしそうに通行人を見つめていた。生きてる施設の方が珍しい町…
そんな町の魅力は大滝グランドホテルや城郭、温泉付きアパートにとどまらない。中心地に滾々と湧き出す煙を見つければ、震源地は癒しのスポットを醸し出している。香りに誘われれば最後、ガッカリの餌食である。
桜の湯共同浴場はグランドホテル脇に聳える組合員専用施設である。
殺風景な入口の掲示は「平成17年」で止まっている。数人が桶をもって入室していたため、確認したが「一般人は入れない」の一点張りだった。フレンドリーという概念がない集落のようだ。
隣の休憩スペースらしき「丸美の館」と併せて一切ネット+文献情報が現れない謎施設である。様相は違えどうらのあかり温泉のような気持ち悪さを感じてしまう。解放…解放するべきでは…
【追記】
某誌より、「1970年代には7つの共同浴場があった」という記述を発見した。さびれた町には信じられない配備状況だが、いずれも30~80人の会員のみが利用可能だったという。併せて上記を利用するためには、「地区内に移住し、自治会への加入を容認された上で会費を納める」ことが必要だという。
つまり桜の湯を利用するには、人生を棒に振る必要がある。死に際…死に際まで残っていて…
【2024.08追記】
仕事で出会った大滝温泉住民にお話を聞いたところ、現在も共同出資で桜の湯は運営されているという。一般が入る方法について聞いてみたが、「ワタシは会員じゃないからねえ」と嘘か本当かわからないジョークでかわされてしまった。壁は高い…