角間川温泉 田畑荘 ~ハイスピード不法投棄~




角間川温泉 田畑荘 (かくまがわ)

角間川温泉 田畑荘 外観

About 角間川温泉 田畑荘

秋田県大仙市角間川町字四上町にある廃温泉旅館。2000年前後に廃業したとされ、建物がそのまま残っている。近隣にはもう一件「旅館角水」という宿泊施設もあったが、こちらは跡形も無くなっている。

スポット評価

終末度合い16
訪問難易度12
観光地要素15
化石的価値18
総合評価61

アクセスは悪くないが、周辺施設に恵まれないため県内屈指の疎外感を醸し出している。歴史情緒も生かしきれずに育成に悩むこの様相、さながらポケモン初代のモンジャラがフラッシュバックする。ソーラービームが恋しい。

さじなげB級ポイント

随分と恵まれない町に来たものだ。「馬車業者を殺す気か」と騒ぎ立てたかつての能代市民よろしく、大仙市(旧大曲市)角間川は鉄道敷設に大反対した地域のひとつである。

埋め立てられた船着場も、崩された浜倉(川岸の倉庫)も無い。雄物川水上交通の拠点として県内屈指の発展を遂げた町の姿、もはや誰が覚えているのだろうか。わずかな石垣があるだけの町並みは何も教えてくれない。

角間川 町中
角間川の中心部。中央奥が本郷家

経路がわかりにくいことをネタにしていいか迷う角間川小学校のHPには、地域の歴史が事細かにわかりやすくまとめられている。これは県内教育機関でも珍しい取り組みで、是非他地域にも勧めたい活動だ。

そんな中集落にも、大地主の働きかけか1967年に地下資源開発が行われた。その時に湧き出したのが鉱脈ではなく温泉だったことで物語は加速する。
集落東側を流れる横手川のほとりを湯元とし、2軒の旅館がオープンした。

角間川温泉 田畑荘 入口

1986年に改築し、黄褐色の湯冷めしにくい泉質と無駄にデカい窓が名物と言われたのが「田畑荘」である。建物を眺める老人はゆっくりと歩きながら、「いまも営業していたら、毎日入りに来たのにね」と寂しそうに呟いた。

さくら・うめ・おおとりといった予約用の歓迎立て札が入口に残っている。改築前から既に営業不振に陥っていたらしく。そのテコ入れも無残に転げ落ちた。

角間川温泉 温泉街

敷地の南側にはスナックらしき建物と、存じ上げない「美よし旅館」(隣の食堂と併せて廃業済)が投棄されていた。この裏側が旅館角水のあった敷地だが、現在はグループホーム「あったか荘」が建てられている。寒そう。

おも観荘と並んで、「〇〇荘」物件はアパートと共に少子高齢化の一途を辿っている。レトロブームの波では雄物川を遡上できないのだろうか。
集落の外れにある田畑荘を住民は忘れていない。まずは駅前のみが大曲だと勘違いしているシティーボーイたちにアピールを始めるのが先決だろう。




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