北秋田市立浦田小学校 (うらた)
About 北秋田市立浦田小学校
秋田県北秋田市浦田字上岱にある学校跡。1875年開校で、2013年に児童減少のため閉校した。校舎と体育館がそのまま残されている。
スポット評価
終末度合い | 16 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 15 |
化石的価値 | 22 |
総合評価 | 66 |
ネット上の記事も他校に比べると豊富で、2010年代の閉校がいかに時代を反映しているかがよくわかる。その割には現地の案内が不足しているため、知らなければ通り過ぎてしまう。
北秋田市立浦田小学校のさじなげB級ポイント
5年あまりやってきて北秋田市旧森吉町がまさかの初登場である。完全に忘れていた。
1952年の森吉ダム完成は県内で最も古い大工事で、多くの学校と町民が故郷を離れたことを物語っている。関連書籍も多く、気になる方はダムカレーでも食べながら読んでみてほしい。
舞台は北秋田市の桂瀬駅にがっぷり乙。狭い階段に申し訳程度の手すり、完璧である。
1935年開業の田舎らしさ全開ステーションだ。駅裏には森吉中学校(ヘッダーがとんでもなくダサい)を構えている。
木に隠されているが、森吉といえばもうひとつの名物が「笑う岩偶」さんだ。1992年にこの浦田地区で出土し、絵描き歌が作られるほどの盛り上がりを見せた。
しかし内陸線ショップには既存グッズあるのにひとつも出品されていない。ドウシテ…ドウシテナノ…
無敵妖精バイアス
北秋田市立浦田小学校は森吉町に残された数少ない学校舎のひとつ。2013年3月に米内沢小学校へ統合され、137年の歴史に幕を下ろした。
この校舎は1991年の台風19号で倒れた木々を使って制作されたものだというが、地域住民向けに活用はされていない。名目上は企業用地になっているが、手前の小屋以外使った形跡が見られない。
閉校記念碑は、青空プール脇の変な場所で寂しそうだった。
閉校記念式を記したたいへん丁寧な市のページではその様相が見られないが、かつてはここに校長の銅像でもあったのだろうか。校舎から離した理由はイマイチ謎に包まれている。
県道105号線に面しており、廃校散策には最高ともいえる立地のひとつと言える。
すっかり忘れ去られているが、2015年にはアートプロジェクトも開催されていた。一過性でも当時のトレンドからいえばよかったと言えるものの、せめて作品が残っていてほしかった。