藤里町奥滝の沢 (おくたきのさわ)
About 藤里町奥滝の沢
秋田県山本郡藤里町大沢にある集落跡地。最盛期4戸で、1969年に個別移転で全員が離村した。その後作業小屋が新たに2棟建てられたが、田畑は荒地となっている。
スポット評価
終末度合い | 23 |
訪問難易度 | 17 |
観光地要素 | 19 |
化石的価値 | 19 |
総合評価 | 78 |
名前ほどは奥まった印象を受けない。その分事前に見ていた景色と現実のギャップに見とれてしまうのである。この町は幾度となく我々を魅了し続けるのだ。
廃村 藤里町奥滝の沢のさじなげB級ポイント
仕方ないことで、藤里はめっきり行く機会が少なくなりがちだ。
廃墟訪問はどうしても複数件を同時にこなす必要があるため、行き止まりは優先度が低くなってしまう。それも生活に余裕があれば問題ないのだろうが。如何せん無能のため、仕方ないことで。
役場手前東部の大沢からほど近く、300mあまり向かった嘉平岱に見える分かれ道が集落への入口だ。
名不知から二ノ又と大川目に向かう未達200号線には、もうひとつ野郎が待ち構えてるわけで…。
こちらは道中がすべてストリートビューで確認できるため、是非チェックしてほしい。
狭い登り坂と採掘場が続き、町の神髄を肌で感じられる。やはりもっと訪問されるべき町だ。
電話も電気も希望も無ェ
廃村 藤里町奥滝の沢は砂利の小道を抜けた盆地で、移転までインフラ整備が到達しなかった。
しかしその分、無電柱の集落風景は否応なく美しい。もはや白神山地エリアに組み込んでいただきたい。バッファーゾーンの拡大が望まれる。
跡地内には、移転後に作られたという作業小屋2件(うち1件は到達不可)が残されている。
『秋田・消えた村の記録』(佐藤晃之輔著、無明舎出版刊)では「移転者4戸とも田んぼの耕作に通っている」とある。しかし現実は…
ご覧のあり様となっている。小川の間にある橋の画像なのだが全く伝わらない。
2014年のストビューの艶やかな田んぼはどこへ…。移転者生きてたら87歳…。
ちなみに、奥滝の沢にある手前の家屋上には「がけ地移転」の記念碑がある。しかし恐ろしい外観に思わず二度見してしまった。まさに200号線は廃村デパートなのだ。
廃村はやはり肉眼で見るのが一番だ。皆さんも是非藤里町に足を運んでみてほしい。