廃村 矢島町上ノ山 ~ご近所ゴースト西の関脇~

廃村 矢島町上ノ山 (うえのやま)

廃村 矢島町上ノ山 外観
忘れられた台地

About 廃村 矢島町上ノ山

秋田県由利本荘市矢島町城内上ノ山にある廃村。最盛期3戸で1998年に無人となった。町中にほど近いが、脇道にそれた台地の上にあるため気づかれることはほとんどない。矢島の奥深さを手短に感じられる場所である。

スポット評価

終末度合い14
訪問難易度15
観光地要素13
化石的価値15
総合評価57

当部落の先にも複数の無人集落が潜んでおり、東西を廃村に挟まれし特徴をひた隠しにする矢島エリアの本領が見え隠れするスポットである。台地ではあるものの、なだらかな坂道を登ってくるため景色もそれほどの広がりはない。
往時の苦労をひたすら感じることしか我々にはできないのだろうか。

さじなげB級ポイント

かれこれ1年ぶりの新作廃村紹介記事となってしまった。ストックはあるものの、出し惜しみはよくないと反省する昼下がりのブラックコーヒーが旨い。

これまで訪問してきた東のほろ苦さを胸に秘め、令和になっても酒造やお寺をPRするほかない由利本荘市を無視して歩みを進めることとしよう。
駅から北に200mほど行った所にある三浦菓子店そばの「祥雲寺」が旅のスタートとなる。

廃村 矢島町上ノ山 入口
右が祥雲寺、左が魔境への入口だ。

来れるならどうぞ」と言わんばかりの細い登り坂が見える。廃墟訪問は未知なる道路との戦いであり、怪しい入口を見つけようものならハイエナの如く飛びつくのが愛好家たるものの振る舞いといえよう。

そこからわずか1分も走れば早くもゴールとなる。今回は林に囲まれた急なS字をひとつ潜り抜けるだけでいい。喉元過ぎればなんとならというものだ。

廃村 矢島町上ノ山 道中
※虫多数のためダッシュボードから撮影

登るとよく耕された田んぼが見えてくる。矢島鳥海地区は山間に広がる集落点在地帯のため、夏山冬里方式(耕作可能な期間のみ故郷で生活し、冬期間は沿岸部や若い親族のいる市街地で生活すること)を取り入れている住民も多い。

ここ上ノ山も例外ではなく、同市内に移住した方が現在も耕作に通っていることがわかる。廃村がギリギリ持ちこたえている令和のはじめ特有の風景だ。

廃村 矢島町上ノ山 家屋
耕作用の小屋や往時の住宅はそのまま残されている

矢島中心部から北東方向に入るこの山道は現在もよく使われているようで、北は矢島川辺地区、西は花立牧場、南は矢島荒沢エリア(近日公開の限界集落点在地帯 ※1件掲載済)とバラエティに富んでいる。

かつての住民用かいちおう歩道も用意されているが、申し訳程度の手すりがカーブで途切れており、「ここから落ちてください」を推奨する不親切設計となっている。姉歯一族も全裸で逃げ出す生駒大明神の隠れ里、趣深き1ページである。

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