男鹿市立野石小学校 (のいし)
About 男鹿市立野石小学校
秋田県男鹿市野石牛沢32にある学校跡地。2015年に閉校し、男鹿市立美里小学校に統合された。敷地内には校舎や体育館がそのまま残されている。
スポット評価
終末度合い | 11 |
訪問難易度 | 11 |
観光地要素 | 13 |
化石的価値 | 15 |
総合評価 | 50 |
「まだ大丈夫か」と通り過ぎた2010年代前半、あの頃は過疎に飢えていた。気づいたときには子供の声が過ぎ去ってしまったからだ。でも怖くない。わかっていたはずだから。
男鹿市立野石小学校のさじなげB級ポイント
若美の中心地鵜木地区から夕陽温泉WAOの狭間、県道54号線は大潟村を向かいに眺める穏やかなドライブルートである。
長らく寂しい道中が続いていたが、2010年代初頭にDCMニコットが県内各地の僻地(鳥海伏見・森吉など)に進出したことで革命的に利便性が向上した。と思うのは地元民と我々だけだろうか。
滑り込んだ日常への大きな変化、それは寂れたバス停が塗り替えられたことが示している。
次はないと忠告する彼の声を聞き逃していた。今でも大変申し訳ないと思っている。
中嶌が偕楽に苛まれてる最中で、校章は押しつぶされそうになっていた。嗚呼可哀そう。
いつでも天狗だから反省しなければならない。閉校7年目の死にざまを拝みに伺った。
夢をはぐくむ湖西の雄
男鹿市立野石小学校は1875年の開校で、現在残る校舎は1970年に建築されたもの。1921年~1967年には五明光冬季分校も開校されていた。
WEBアーカイブには香ばしいホームページが残されており、口惜しい情景が確認できる。
現男鹿市長のブログには、閉校時の様子が残されている。
そこにある画像もいずれ消えてしまう可能性があるわけで、市として保存してほしいと思うばかり。
校舎前には、夢に溢れた「野石ドリーム花壇」が設置されていた。
きっと春には大きな花を咲かせ、人々を喜ばせるに違いない。日差しは儚い現実を照らしていた。