男鹿市立北磯小学校 ~自主隔離と漁業の凋落~

男鹿市立北磯小学校 (きたいそ)

男鹿市立北磯小学校 外観

About 男鹿市立北磯小学校

秋田県男鹿市北浦西黒沢字戸沢76-1にある廃校。周辺集落から離れているため、再利用されず自然との一体化が進行している。1990年までは北磯中学校としての歴史もあったが、併せて廃校に追い込まれた。

スポット評価

終末度合い17
訪問難易度14
観光地要素16
化石的価値16
総合評価63

男鹿市北部の北浦地区は南部住民からも田舎といなされ、入道崎という高知名度物件を持ちながらも可哀そうな観光道である。徒歩訪問する学校ではないため、海を見据えた無人のグラウンドがあまりにも寂しい。

男鹿市立北磯小学校のさじなげB級ポイント

熱狂的な男鹿アンチで知られている中嶌が特に嫌うのが北浦地区だ。
理由はともあれ、温泉郷の時代錯誤は彼にも伝えたい産業遺産である。

冬は観光客どころか市外の人間を寄せ付けない厳しい地吹雪ツアーが刊行されており、アジサイマニアも眠りにつく環境こそがナハマゲ本拠地たる所以。

男鹿市立北磯小学校 入口

県道58号線、湯元集落(温泉郷)から入道崎集落に至る道中、何もないアスファルトの中間に廃校は仕立てられている。

外れたバス停と入れない待合所がその証拠。県道から垂直な登り坂を進めば校舎がすぐ見えてくる。登校時の不審者注意は一切必要ない。

男鹿市立北磯小学校 体育館

校舎は入口から左奥に広がっていて、しばらく使われていないようだ。MJリスペクトの金治郎だけが未来を見続けている。

ここは2001年に閉校し、西部の戸賀(解体済)、南に17km離れた加茂青砂(木造校舎が残る)、鹿山と共に男鹿市北陽小学校として生まれ変わった(鹿山小の敷地を再利用)。半島部分の大半を学区として治めている。※中学校は1990年に男鹿北に統合されたが、2022年3月で閉校した。

北磯小学校 グラウンド

かれこれ20年近く使われていないグラウンドは草木が生い茂り、原型を留めていない。地面を見つけることも難しくなっている。

校舎が道路に面しておらずやや離れているため、気づかず通り過ぎる人も多いのかもしれない。児童の声が響くことはもう二度とない。

【追記】
1980年代の一部地図では「北磯小」と「北磯中」の建物が分かれて表示されており、現存する建物は中学校舎の可能性が高い。