大館市立三岳小学校 (みたけ)

About 大館市立三岳小学校

秋田県大館市北秋田郡比内町中野字上客路橋にある学校跡地。2006年に閉校し、大館市立東館小学校に統合された。木造校舎と敷地がそのまま残されている。

校舎が完全に残るのは情熱的だが、年々劣化が激しさを増している。それでもブルーシートをかけつつ残っているあたりを見ると、まだ壊されることはなさそうだ。

地球は広い。空き家が増える過疎地帯での一蓮托生を決めた人間たちにとっては、大都会秋田シティから大館シティに向かうのも気が滅入る。知りゆく廃墟も増え、通る度に気になって仕方がないからだ。

きっとこれが恋なのだろう。ヤなヤツ、ヤなヤツ、ヤなヤツ！もう嫌いなんだから！

危ない危ない、滑り散らかすところだった。注意を促さなければ。

道の駅ひないから大葛温泉に至る県道22号線の1本南、西舘小から南下していく。
途中「中野生活改善センター」に地滑り看板がある。訪問時はそこに車を停めて歩いた。

「やめようよみんなをこまらす悪い事」か…。

世の中には、閉校した建物を撮影しに回る気持ち悪い輩がいるという。そんな町の嫌われ者は迫害を受けて当然なのだ。黙って家でピコピコしていればいいのに。てことで本日は推定無罪。

大館市立三岳小学校は1874年に三嶽小学校として開校。131年にわたって比内の地に君臨し続けた。

残る校舎は1959年頃に増築されたもので、現在も一部が使われているというから立派なものだ。

見事に完璧な状態の石碑もある。撮影スポットも豊富で、劣化が進んでいるもののよく持ちこたえている方だと思う。

70代の方の渋すぎるブログにもその姿が載っている。90年代後半かと思いきや、2018年撮影らしく二度見してしまった。それほどまでに学校のポテンシャルは高い。

校舎裏は「比内公民館三岳分館」扱いになっており、閉校時の非常に完成度が高い広報おおだてにも「夜は生涯学習の場として利用されていた」とある。

意外とこのケースは少ないが、ある意味次の時代を反映したCCRCだったのかもしれない。新しく公民館を建てたがるどこかの偉い人にも聞かせてあげたいものだ。