大葛温泉 サムネ

大葛温泉 町民浴場 ~激安の雲隠れ湯本~

大葛温泉 (おおくぞ)

大葛温泉 外観

About 大葛温泉 町民浴場

秋田県大館市比内町大葛字牛ケ岱30-2にある温泉施設。1991年オープンで、30名ほどがくつろげる休憩スペースと、男女ともに浴槽がひとつ設置されたシンプルな造りになっている。名前の通り、観光客よりも地元住民の利用割合が高い。営業時間は朝6から夜20時まで。

スポット評価

終末度合い11
訪問難易度14
観光地要素16
化石的価値14
総合評価55

幹線道路からは大きく外れているため、街の音ひとつなく静けさが漂う場所である。県北は謎スポットが広く点在しているが、県道22号線沿いでは数少ない名所のため必ず立ち寄っておきたい。

さじなげB級ポイント

北上路線で話していくと、大館能代空港から県道285号線を東に進んでいく。道の駅ひないが見えてくるが、その手前で鹿角八幡平まで繋がっている県道22号線へと右折(下地図の場所)をすることで旅はスタートする。

実質的な比内~八幡平の最短ルートではあるが、点在する民家を経由するのと途中林道めいているので車通りは少ない。

独鈷(とっこ)地区に入るとすぐ見える大館市立東館小学校前を我慢して左折し、そこから5kmほど南下すると旧大葛小学校が見えてくる。

googleマップ上は学校裏から「比内スキー場跡地」にたどり着けるはずなのだが、訪問時は知らなかったため行かずじまいとなった。これは悔やまれる…
ちなみに所有する2003年のゼンリン住宅地図には跡地の表示がなく、そこに至る道路も確認できなかった。天空の城的なことなのだろうか。

大葛温泉 道中

その後公民館と郵便局のあるちょっとした空間を潜り抜けると309号線との分かれ道があり、22号線を続ける左折を選択することで見えてくるのが今回のお宝発見マンガ倉庫である。

立地を考えると、かつての滝温泉を思い起こさせる秘境臭を漂わせている。しかしこちらは現役…とみせかけて休館中の「比内ベニヤマ荘」がご登場だ。
思わぬサプライズと数件の民家に涙を禁じ得ない。時代とはときに残酷なものである。令和に生きる幸せを感じる今日この頃だ。

いちおうここはベニヤマ自然パークという扱いで、道の駅いわきのようにコテージがあって宿泊も可能なのだ。やや勇気が必要に見えるが…

大葛温泉 入口

ガックリと肩を落としたところで、視線の先に看板が見えてくる。「やさしく走ろう」のムカつくフォントを横目に、大葛温泉が現在も営業されている。

外観は1枚目の画像の通り。料金は大人100円、子供50円という破格で提供されている。入湯税とはいったい何だったのか。
観光サイトではないので泉質などを解説するつもりはないが、ここはとにかくアツい。十分なかけ湯と気合が必要なため、ノーモーションおじいさんを気にすることなく余裕をもって入浴したい。

土砂災害に注意の看板

温泉の歴史や特徴については元気ムラのページが、内容についてはこのブログが詳しい。そしてなんと今年の7月27日は入浴料が無料!! 100円をケチってみんなで行こう!!!!!

ちなみに休館中のベニヤマ荘のホームページを探してみたところ、チ〇コ増大のプロセスについて語る内容に乗っ取られていることがわかった。温泉保養施設からの華麗なる転身…でも自由に入浴しよう。

大葛温泉 2022

【2022.01.12追記】
改修前の建物がフォルダの奥に眠っていた。かつては無料で入浴できたとのこと。
資料によると、1981年に室内プール・テニスコート・ベニヤマ荘などが整備されたとある。

温泉自体は比内町が奥地開発のひとつとして1962年からボーリングを始めたもので、
1966年に先んじて屋外プールを整備し、その後1968年に毎分580リットルが湧き出たという。

そろいもそろってお金がある時代の勢いが感じられる。それでも昔から効能だけは確かなのだ。