丸富ホテル 屋外プール場
About 丸富ホテル 屋外プール場
秋田県山本郡山本町森岳字木戸沢115地内にある屋外プール場。現在もほぼ当時の設備が残っており、廃墟に眠る亡霊たちが水浴びしているのではないかと絶望を膨らます琴丘の錆びた銅鏡だ。
スポット評価
終末度合い | 18 |
訪問難易度 | 9 |
観光地要素 | 20 |
化石的価値 | 20 |
総合評価 | 67 |
秋田厚生年金休暇センター同様、プールというのはどこか前時代を感じさせる施設である。(そう考えるとクアドームザ・ブーンが閉館しないことを願うばかり…。)ここは完全なる青空プールのため、コンプラのつまみが大きく振り切っている。当時の写真が赤外線透過されていることを期待しよう。
丸富ホテル 屋外プール場のさじなげB級ポイント
噴出したラスボス御殿こと森岳温泉丸富ホテルは、新時代に突入せんとする今でも掘り出し要素満載。湧き出す廃墟油田なのである。
だからこそホテルだけを舐めまわすのはもったいないお化け。廃墟訪問は周囲の街並み、道中のにぎわいデクレッシェンド、現地だからこその緊張感の三位一体によって繰り出されるジェットストリームアタックなのだから。
最もポピュラーな郵便局手前を右折してゆうぱるを横目に見る正攻法ルートでくれば、能代観光を過ぎて森岳温泉ホテル手前を左折しよう。
そして右手に見える従業員宿舎とお墓を過ぎれば下り坂が見えてくる。それがプールへの入り口だ。
屋外プール場は25mとスライダーつき円形の2つがあり、手前のスペースはシャワー跡か着替え跡か何かだろう。だとしても砂利道を裸足での移動していたのだろうか…
プールの周辺は赤いタイルのような跡が残っており、その隙間からはみ出す雑草だけが生命の息吹を感じさせる。あまりにもだだっ広く放置されている。
メイン道路からも外れるため車通りも少なく、パッと見クオリティ高めの公園でも見つけたかのような喜びがある場所だ。しかし子供たちの声は聞こえない。烏のうめき声が我々をあざ笑うばかりである。
当時のCMが残っている。皮肉にもこの時点で賑わっているイメージとは程遠い画像が使われているのは、地元メディアからのアンチテーゼだったのだろうか。
パラソルらしきものは見つからなかったが、夏は大いに水着ギャルで賑わったのだと妄想を広げたい。その証拠に現在三種町では水着コンテストが毎年開催されている。囲いが少ないのはカメラ小僧の欲求を大きく駆り立てたのかもしれないが、そのせいで施設の囲いファンが減ってしまったのではないだろうか。