丸富ホテル従業員宿舎 サムネ

丸富ホテル 従業員宿舎 ~想い出の粗大ゴミ~

丸富ホテル 従業員宿舎 (仮名)

丸富ホテル従業員宿舎 外観

About 丸富ホテル 従業員宿舎

秋田県山本郡山本町森岳字木戸沢115内にある集合住宅。ホテルの裏庭や丘の下にある新館に隣接しており、専用の住宅とみられる。全4戸と全2戸のふたつの棟がある。

スポット評価

終末度合い13
訪問難易度17
観光地要素17
化石的価値17
総合評価64

どうしても本体ホテルが大物なため陰に隠れがちだが、単体で見れば十分評価に値する優良物件である。近接する施設も含めて存在感を保つことこそが、丸富観光の想定していた「廃墟リゾート計画」だったのだろうか…。

さじなげB級ポイント

森岳温泉郷の中央に燦然と輝く丸富ホテルは、テレトラック山本も予想できなかった巨大なギャンブルだった。

豪農の豪遊は一時的にカネを落とせど、日本一しょっぱい運命をたどった河童の川流れはいま、足元を温めるので精一杯な現実がある。

丸富ホテル従業員宿舎 ゴミ捨て場
2棟の間にはゴミ捨て場があるが、現在は宿舎内がゴミ捨て場となっている。

ホテルと共に、宿舎は何事もなかったかのように鎮座している。
手前の敷地一部は駐車場として利用されており、現在の森岳温泉ホテル職員が利用しているものとみられる。仕事帰りはプールにでも入っていたのだろうか。

手前のY字路は森岳を象徴する風景ともいえるだろう。日中は潰れたスナックと営業中の店の違いがわからない。困ったら串けんに身を委ねるのが吉だ。

丸富ホテル従業員宿舎 草むら

しかし宿舎の各部屋はカギが開いており、ゴミまみれではあるが侵入が可能となっている。2階建てのメゾネットタイプであり、移住者は直ちに見学をオススメしたい。

窓ガラスに貼られた無秩序なシールたちだけが笑顔を残す。10年前に人間は住んでいたとは思えない退廃である。

丸富ホテル従業員宿舎 選挙

宿舎奥には物置があった。よく見ると「三種町議会議員候補」の文字が…

つまりコイツは間違いなく2006年以降に活躍した代物である。今はネネちゃんが使い古したであろうウサの着ぐるみらしき物体に包まれている。謎のヴェールというのはこれを言うのだろうか。おそらく違う。

丸富ホテル従業員宿舎 夕陽

ちなみに宿舎(2戸の方)の後ろから、丸富ホテルの非常階段を登ることができる。安全性は皆無に等しいが、勇気を出して登ると温泉郷としての絶景を手に入れることができる。ただ視界に入る宿舎は抹殺しよう。

SNS映えをとるか、トラウマをとるかはあなた次第なのだ。万が一気に入るようなことがあるとしたら、晩飯の計画を立てて宿舎に入る計画を立てよう。

また、これ以外にも離れた場所に複数棟あったという話もあるが、解体されているらしい、見て判断できない貸家らしいなどと真相はハッキリしない。調査ついでにまた観光したくなる名スポットである。心温まらない冷ややか探索だ。