協和町立峰吉川保育園 (みねよしかわ)

About 協和町立峰吉川保育園
秋田県大仙市協和峰吉川水上沢葎沢(むぐらさわ)にある保育園跡地。建物がそのまま残り、人口減少の現実を見せつけるべき放置されている。2005年頃に閉園したとみられる。
スポット評価
終末度合い | 17 |
訪問難易度 | 07 |
観光地要素 | 12 |
化石的価値 | 18 |
総合評価 | 54 |
抜群の立地に最低な熟れの果て、良いではないか。暗雲立ち込めし無尽蔵な城は丘の上こそふさわしい。見慣れた通りでも安心してはいけないと警鐘を鳴らしているのだ。
協和町立峰吉川保育園のさじなげB級ポイント
当委員会4年9か月ぶりとなる峰吉川である。観光ガイドを検索しても神社しかろくに出てこない歪んだ町は、一般人が楽しむために通り過ぎる場所として認識されている。
一応強首温泉の最寄り駅であり、名建築樅峰苑に至る送迎バスを召喚することもできる。

駅から徒歩5分の国道沿いには、数千万円をかけて整備されて2012年4月にオープンした大仙市総合民俗資料交流館「くらしの歴史館」がある。
モダンな建物は2008年に閉校した大仙市立峰吉川小学校を改修したものだが、消防設備の故障により2018年から休館している。さすがにこれは税金の無駄遣いと言わざるを得ない。

その学校の道路向かいに、丘へ上がっていける不自然な坂道がある。
登れば怪しみが見えてくることだろう。住宅団地に見えるが、星の装飾はあまりにも不釣り合いだ。
まほろばの吸収力


なんとも恐ろしいゾンビがご来秋された。看板は「協和町立」を強引に剥ぎ取って「市立」を張り付けただけの御粗末な造りが見て取れる。子供はすぐさま転出を決意したことだろう。
協和町立峰吉川保育園は丘の上にあるファミリー向け廃墟で、15年ほど前に協和まほろばこども園へと統合された学びの園である。閉園時は20名ほどが在籍していたとみられる。

また、園の向かいには長らく使われていないグラウンドと倉庫?が残されている。坂道が急なため、遊びに来る童も滅多にいないことだろう。
林に隠れた標柱には「峰吉川小学校跡」とある。これは上述した校舎ではなく、1990年に閉校した旧校舎のことを表している。つまりあのモダンは約17年しか使われていないことになる。うーん…。

そして奥の雑木林上には、もはや誰かすらわからなくなった銅像が無言の訴えを続けている。
おそらく学校の創設者だろうか。先生教えてください、保育園と小学校を離してすぐ廃校になる未来は必要だったのか。そしてくらしの歴史館はどうなるのか。どうか教えてください。