北秋田市立合川西小学校 (あいかわにし)
About 北秋田市立合川西小学校
秋田県北秋田市李岱字家向にある学校跡地。2012年3月に閉校し、南小と共に合川小学校へと統合された(2015年には南小と北小も統合)。校舎が概念だけ残されている。
スポット評価
終末度合い | 11 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 06 |
化石的価値 | 10 |
総合評価 | 40 |
見るも無残な姿である。後述するように一応訪問は可能だが、逆に悲しい気持ちが増してしまい達成感が削がれる。変化するというのはこんな場所を言うのだろう。
北秋田市立合川西小学校のさじなげB級ポイント
合川町はまだまだ未発掘が多いコンパクトシティである。文明の力県道285号から無視され、地域流通から疎外されたその街並みは美しさと険しさに苛まれている。
そのうえお金を落とす場所も少ない。農業にも希望を見いだせず、訪れるたびにタイヤが加速する。
現合川小やツルハがある秋田県道24号鷹巣川井堂川線のすぐ近く、集落側に逸れた李岱地区にそれはある。抜群のアクセスに尿道が爆破しそうだ。
きったねぇ体育館と見せかけた元保育園は園児ギャン泣きの代物。シャレオツ昭和建築の庄司商店から脇道に逸れた先の登り坂が入口となっている。
ご覧の通り、児童が楽しく歩いていたであろう丘の上である。戦没者慰霊碑や暗がり神社も備えており、地域に活力があったころの中心地であることが頷ける。
この時点で勘のいい人は気づくだろう。除雪されている違和感と、季節選択ミスに…。
〇は〇〇な未来へ〇光
北秋田市立合川西小学校は校門が絶滅し、現在は侵入が禁じられている。
グラウンド及び校舎はエレックス極東が管理する「合川メガソーラー」となっており、校舎の裏までびっしり敷き詰められている。
これでは何も確認できないじゃないか…と思いきや、敷地を避けた場所で申し訳程度に「記念碑」の案内がチラリ。
ここまで来る奴らは見つけられるだろうという不親切設計。大丈夫、北秋田市の配慮なんだよ。
立派な記念碑、立派なメガソーラー。不揃いな二人は隔たりの狭間にある。
校舎敷地すべてが立ち入り禁止となる施設が多い中、手前でプレゼントを残してくれた行政さんには頭が上がらない。あゆの内臓より素敵な置き土産だ。
そして閉校記念碑の隣には、「光にあたり 日にあたり」という太陽光発電には最高の相性を備えた石碑も建立されている。ここはそうなるべくして企業用地となったのだ。
137年の歴史に幕を閉じた合川西。黄金の太陽は少なくなった地域の子供たちを、いまもお空から見守ってくれていることだろう。