秋田県立営農大学校清心寮 (せいしん?)
About 秋田県立営農大学校清心寮
秋田県北秋田市下杉上清水沢にある学校跡地内の学生寮。建物と敷地がそのまま残り、校舎は農業研修施設とグループホームとして再利用されている。
スポット評価
終末度合い | 20 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 21 |
総合評価 | 70 |
身近に潜む危険こそでんぢゃらすであり、秘匿とロマンに包まれた刹那の空間である。それを魅力と感じられるようになれば、この町は移住価値を著しく向上させることだろう。
秋田県立営農大学校清心寮のさじなげB級ポイント
まず疑問として、「県立大学のこと?」と思ったお兄さんもいることだろう。いやいや、我々がスベってるyoutubeを繰り出す真面目人間たちに擦り寄れるわけなかろうぞ。
舞台は北秋田市合川に移る。一般的には市民病院や北欧の森公園をイメージしてもらいたい。
しかしそれでは70点だ。当委員会を見つめるものであれば、北秋田市大野台エリアは「市境と町境が入り乱れていた地図好きスポット」として認識していただきたい。その中に学校入口もある。
ここは元々大英帝国に占領されていたわけではないが、工業団地整備に伴って敷地が分裂したり分離したことで複雑になってしまったエリアなのである。現在もその名残で、上杉駅周辺と大野台駅周辺は市民病院を挟んで大字「上杉」が飛び地となっている。我々はここまで書いて生唾を二度啜った。
ほぼ逝きかけたところで校舎に入ればわかる。ローソン米内沢店から車で2分の好立地に、大興奮の桃源郷が残っていようとは。
草原通り越して森、森通り越して北欧が秋田にやってきたのだ。地元最低!早く見させてよ!
日中友好のモサモサ
秋田県立営農大学校は1978年の開校。1945年に青年道場として産声を上げ、その後農事講習所~経営伝習農場~大野台高等農業学園となり、大学校は1991年までに2000人の卒業生を生み出してきた。
折しも1964年発足の大潟村に沿った歴史となり、まさに県の農業施策の栄枯盛衰に寄り添っている。
参考:大野台駅と上杉駅…1965年の開業。大野台工業団地…1980年分譲開始。北秋田市…2005年合併。
校舎自体は田んぼのど真ん中にあるため、お化け寮が建てられたのも納得である。当然解体する必要もない…とは思えないが世の中お金か。これも研修のうちということだろうか。
また、1982年から閉校までは毎年中国人留学生を受け入れていたという。しかし彼らは合川町内にホームステイしていたらしく、この寮は使っていなかったようだ。かつては…満室だったのか…?