鹿角市立草木小学校 (くさぎ)
About 鹿角市立草木小学校
秋田県鹿角市十和田草木字大畑70にある廃校。2019年で143年続いた歴史に幕を下ろし、6km北にある大湯小学校へと統合された。現在もがらんどうになった建物がそのまま残されている。
スポット評価
終末度合い | 18 |
訪問難易度 | 14 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 22 |
総合評価 | 70 |
19年デビューの新人とは思えない風格に男心を揺さぶられた。児童たちはこの学校に迷うことを日々楽しみにしていたに違いない。耐震強度に震えていた幼き我が記憶に植え付けてやればよかった。
さじなげB級ポイント
この町はエンタメを教えてくれない。権力闘争に悶えた者がこびへつらうみちのくのお荷物なのだから。
「才能無き者は足で稼ぐほかない」と、科学部顧問はよく騒いでいた。その意味が今なら少しわかる気がする。
連休の折、花乃湯温泉を思い出す非観光エリア「鹿角市北東部」に足を向けてみた。
冬期間は他の追随を寄せ付けない平らな吹き曝し状の土地で、ストーンサークルが有名なものの周辺が観光地として扱われることはない。またしても未熟な秋田県人の反省ポイントだ。
有名なマタギやノスタルジック発電所、歴史的偉人の出生地でありながら知名度は皆無。少しでも面倒になれば歴史的事実と資源に目を向けない県民性がよく現れている。
鹿角市立草木小学校はそんなパワースポットからほど近く、66号線脇の草木地区中心部にある廃校だ。
現在もホームページが残されており、ガバガバ個人情報が筒抜けとなっている。
周辺には数十件の家屋があるが、よくこの学校が近年まで持ちこたえたなと疑ってしまう。
なんといっても特筆すべきはその特徴的なフォルムである。
くまさんが加担してもオシャレ度ダダ滑りのイキリ道の駅とは違い、田園に闊歩するその異質さは北秋のアンコールワットか。線対称のデザインを眼前にして、辰子姫もメッキ剥がれまくったことだろう。
ただひとつ大きな問題があり、プールが学校の敷地外(民家の後ろ)にある。
セキュリティも0.01ミリのため、危うく我々の妄想龍神が火を噴くところだった…
【追記】男鹿市でも似たフォルムの物件が新人として登場した。もしや同じ建築士か?