角館町立中川小学校川崎分校
About 角館町立中川小学校川崎分校
秋田県仙北市角館町山谷川崎雫田271-1にある学校跡地。周辺は原野に戻っているが、標柱がギリギリ耐え忍んでいる。1962年に閉校した。
スポット評価
終末度合い | 13 |
訪問難易度 | 16 |
観光地要素 | 17 |
化石的価値 | 12 |
総合評価 | 58 |
かつては巨大な日三市鉱山を有し、児童数も500名を越えたマンモス校だったという。往時の姿はどこにもなく、静かな集落には哀愁が漂う。
角館町立中川小学校川崎分校のさじなげB級ポイント
特大のタイムパラドックスを乗り越え、ドンキーコングをクリアすれば角館武家屋敷通りがすぐそこに。便利な道路は数あれど、廃墟訪問には旧道を使うのが一番である。文明の利器に反する趣味は道中もまた然り。
ファミリーマート角館川原店から県道250号線に入る。林道跡らしき一本道を煌びやかな田園と共に走り抜けていく。途中の公民館は砂利に塞がれていた。
細い路地を8kmあまり旅ゆけば雫田(しずくだ)集落だ。山もしばらく後ろにあって平地が多く、交通道から遠く離れているため実に静かである。
学校跡地は集落の入口にあり、木造かつ瀕死状態の柱が学校跡を記している。
角館町立中川小学校川崎分校は明治9年の開校で、先述の通り明治40年頃は集落奥にあった日三市鉱山採掘が全盛を迎えて、児童数が500名を越えたという。
大正12年の閉山と共に川崎小から分校に格下げ、その後児童数も減少を続けた。
また、集落の奥には旧校舎跡(鉱山時代の集落跡でもある)を示す標柱が建っている。なぜかこっちの方が新しい柱なのは謎のサプライズ。
ちなみに統合先の中川小学校は素晴らしい校舎を持ちながらも2020年3月に閉校し、角館小学校に統合された。分校も本校も歴史の中に閉ざされていく。