ユースプラトー (ゆーすぷらとー)
About ユースプラトー
秋田県由利本荘市矢島町城内字花立96で営業していた宿泊研修施設。コロナ禍にひっそりと営業を休止し、実質的な廃業となった。
スポット評価
終末度合い | 15 |
訪問難易度 | 13 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 11 |
総合評価 | 55 |
県南の若人が思い出を学んだはずだが、幸せな空間が続くのは人間ではなく牛たちにとってのようだ。委員は牛乳が苦手なのでもう行くこともない。
ユースプラトーのさじなげB級ポイント
はじめにお山の上の観光地「花立牧場」について触れておきたい。元々は公共の牧場として1960年代に開発が始まった高原地帯のことで、一帯はコテージやゴーカート場を含んだ公園となっている。
1967年には4万頭近い牛さんが預託されていたが、現在は所有牛と合わせても240頭あまりに減少している。通りで公園スペースが多いわけだ。
もちろん観光案内コーナーでは、その歴史を知ることができない。更にかつて存在した集落や矢島地区の栄光盛衰に至るまで、昔のことは何も教えてくれない。そりゃあ寂しいわけだ。
ただ91年にできた加工場はジャージー牛乳やアイスクリームによって地域にしっかりと利益を還元している。牛乳が特に苦手な広報中嶌にとってはトラウマ施設でしかない。
敷地内には一般市民が利用可能で、お世辞にも積極的に利用したいとは思えない花立山荘(40名収監可能)がある。見た感じは物置になっているようだった。バブルに乗れなかった成れの果てだろうか。
更に大人数用のそれに目を向けてみよう。当然賑わいなどあるはずがない。
若者高原…?
ユースプラトーは開業年不明(1980年代前半?)、最大120人をぶち込める宿泊研修施設である。
体育館スペースもあり、遊びに怠けようとする輩を過疎によって黙らせることができる。
70年代後半の地図では、これから開発されようかという気概が感じられる。
80年代後半のゼンリンには「柴倉ユースプラトー」との明記があり、南東部にある最寄り地区荒沢にある集落のひとつ柴倉の名前が冠されていた。在住者が管理人だったのだろうか…?
そして残念ながら、ここは2023年8月から扱いが変わっている。浄水場の建築に伴い、ここは建設会社の作業場兼事務所に使われているようだった。利用者が大人にとってかわったのだ。
もしや解体されてしまうのだろうか…少なくとも2026年までは生きていそうだが…?
さて体育館の改修なのか、浄水場のための解体なのかこれがわからない。
きっと後者だろうが信じてはいけない。もしかしたらそれを喜んでいるトラウマボーイがいることを信じて、彼らに届くことを信じるばかりである。