矢美津駅

矢美津駅 ~冬期間閉鎖以前に入口発見が困難~

矢美津駅(やびつえき)

矢美津駅 夜

About 矢美津駅

横手市山内大沢字矢櫃にあるJR北上線の無人駅。利用者の減少に伴い2016年からは冬期間閉鎖という扱いになっていて、通常時も列車はほとんど停まらない。路線沿いは豪雪地帯であり、2月には列車よりも高く雪が積もることもある(運航困難の場合は代行バスが出る)。「矢櫃」地名は「山に囲まれて凹地状になっていること」を表すという。

スポット評価

終末度合い 16
訪問難易度 10
観光地要素 6
化石的価値 19
総合評価 51

地元住民数人にインタビューしても「ここは使ったことないねえ」と一蹴される。いずれ全期休業駅になるのもそう遠くないと考えると、化石的価値は非常に高い。更に橋から安易に確認できるが、駅舎に至る看板が道路沿いに全くないので意外と訪問するのが難しい。

矢美津駅のさじなげ的B級ポイント

1963年の開業からかなりの年月が経っているが、矢美津駅を訪問しているネット情報はほとんど散見されない。実際地方小都市の横手駅からわずか1駅という、「秘境駅」とも言い切れない立ち位置がかえってお客さんを導かない要因となっている。県境の黒沢駅以上に人通りがない。

営業期間中も、日中停まる電車はわずかに4本。ただ気合を入れれば隣にある旧山内村の基幹駅「相野々駅」から徒歩40分ほどで訪問することもできる。※実際に写真を撮影した中嶌は徒歩で訪問しました

矢美津駅 構内

近年のJR駅は、バリアフリー化?に伴って改築される場所も増えてきた(羽立駅、大久保駅など)。そんな中セキュリティのかけらもない矢美津駅の存在は逆に貴重ともいえる。

矢美津駅 入口

ちなみに現在は不明だが、2014年頃には北上線駅構内で「駅周辺観光マップ」が設置されていた。

周辺マップ

ご覧の通り、駅周辺の県道107号線沿いに多少住宅というか散策スペースがある。ただし駅からは紫色のラインで見えるように橋まで戻らなければならない。 そして橋から横手方面に景色を眺めると、駅裏にラブホテルを発見することができる。

つまりオススメプランはぶどう園などではない。B級駅へのオシャレな旅とみせかけて、素敵なナイトライフを過ごすのが完璧な観光プランと言えるだろう。ただしデイリーヤマザキはもうない。

【追記】
当駅は2022年3月12日をもって廃止されました。2021年11月30日から休業していましたが…。

そして遂に駅舎ともども駅関連の設備全体が撤去されているのを2023年3月確認。さようなら矢美津。