二ツ井町立種梅小学校 ~黒幕は一人の少年~

二ツ井町立種梅小学校 (たねうめ)

二ツ井町立種梅小学校 外観

About 二ツ井町立種梅小学校

秋田県能代市二ツ井町種下樋ノ口にある廃校。1875年開校で、2005年に閉校するまで述べ4,055名の児童を送り出した。現在メイン校舎は取り壊され、跡地であることを記す石碑とグラウンドなどが残されている。

スポット評価

終末度合い14
訪問難易度9
観光地要素12
化石的価値12
総合評価47

廃村 二ツ井町窓山集落に至る県道202号線の入り口から二つ目にある学校で、バイパス開通の都合上それほど遠いという感覚もない。周辺のスペースにも余裕があるので、仁鮒小学校などと並んで二ツ井観光初心者にはうってつけの廃校といえよう。そもそも初心者に廃校は向いていないのだが…

二ツ井町立種梅小学校のさじなげB級ポイント

能代市二ツ井地区北部を陣取る梅内エリアは、あきた元気ムラにも登録されている住民自治が積極的な集落だ。

この記事を書くまで知らなかったが、二ツ井駅前には梅内地区の冷泉を利用した温泉施設もあるようだ。日々是勉強成り。ただ冷泉の歴史とかを紐解くのは我々に向いていないのでほかをあたってほしい。

本題に戻ろう。点在する集落の間は、豊かな田園が迎え入れてくれる。上の地図の箇所を過ぎて最初に見えてくるのが今回のお誕生日席鎮座君となる。

二ツ井町立種梅小学校 外観

木々の間に見えるのが校舎跡…とみせかけて体育館と倉庫?が連なっている。

残念ながら本校舎は2015年頃に解体され、現在は跡形もない(写真左側に存在していた)。googleストリートビューではまだご存命時の姿を拝むことができる。更新のドライブが来ないことを祈るばかりだ。

二ツ井町立種梅小学校 銅像

唯一生き残っていたのは、校門近くに造られたサッカーボールを持つ少年の銅像だった。3つ目の鼻の穴がやや気になるが、廃校としてはかなり状態のいい銅像として評価が高い。服装も近代的かつセルフレトロカラーが彩を加えていた。

ただひとつ非常に興味深いのは、2012年のストリートビューと現在の写真(このページの画像1枚目)を見比べると…なんと銅像の位置が変わっている。
資金繰りに苦労した先の校舎解体は透けて見える歴史だが、そこまでしてこの銅像を移動させる必要があったのかは甚だ疑問である。

いったい彼の瞳には何が隠されているのか。眠れない日々は続く。