山内村立筏小学校 (いかだ)

About 山内村立筏小学校
秋田県横手市山内筏久保5にある廃校跡地。敷地内には消防設備と地区会館が建てられている。時代と共に整備が進み、学校らしさは陰りつつある。
スポット評価
終末度合い | 12 |
訪問難易度 | 11 |
観光地要素 | 15 |
化石的価値 | 12 |
総合評価 | 50 |
わずかに残る校門の石垣があまりにも寂しい。閉校記念碑や往時の設備がほとんど残っていないため、三又小と違い普通の公民館として通り過ぎてしまいそうだ。
山内村立筏小学校のさじなげB級ポイント
相野々温泉鶴ヶ池荘の熱狂的ファンであるさじなげ委員一同、特に中嶌は人生初のドライブデートを横手市山内で楽しんだことをさも昨日の事象のように宣いけり。サエモンの表情はいつも曇っている。
人生には演出がつきものであるが、恋路のメインが道の駅では豊富な資源を森に捨てるようなものだ。楽しめたはずが虚構の記憶を捏造するばかり。

三又温泉が閉館したいま、山内地区メインの観光スポットは筏の大杉である。県内イチと評される天然記念物で、樹高は43m、幹囲は11.8mにもなる。
樹齢千年を越える巨木を無視し、女子ウケの悪い大松川ダムを下から眺めるだけでは離縁も必至である。そろそろ新しい出会いを探していただきたい。

その大杉の手前、川沿いの建物が山内村立筏小学校である。1927年に分教場としてスタートし、1991年に閉校した。(画像の杉あたりが校舎跡)
山内村史(1990)によれば、開設当初は川向かいの植田野集落にあったという。しかし1954年に「地区中心の久保にあった方がいい」と移転改築された。

敷地の端には、申し訳程度に学校を示す石垣が残っていた。
当時改築は村内でもいち早く実施され、「モダンな建築が先んじて取り入れられたことで、周辺住民からいたく羨ましがられた」とある。その姿を一目拝めないのは無念の限りである。
その姿、吉谷地小学校とともにもう少しだけ残っていてほしかった…