大館市立花岡中学校 (はなおか)
About 大館市立花岡中学校
秋田県大館市花岡町前田にある廃校。2015年に矢立、第二中とともに大館市立北陽中学校に統合された。建物はそのまま残るが、2022年現在使われていない。
スポット評価
終末度合い | 14 |
訪問難易度 | 11 |
観光地要素 | 16 |
化石的価値 | 15 |
総合評価 | 56 |
気づけば見事な安易訪問が可能な優良施設である。どんより静まり返った花岡地区に一点の曇りあり、新たな観察項目としてピックアップせしめたい。
大館市立花岡中学校のさじなげB級ポイント
嘔吐袋がなくなってしまった。商売の概念が失われた花岡エリアでは過去の産物すら失われつつある。やる気の感じられない地域は、住民の視線でよく見分けられる。話しかける前の時間が通常より長く、不審者という前提のまま接せられるからだ。
その証拠に、リニューアルが進む中シンプルさを保つ花岡小学校だけが地域の希望である。そこから看板ひとつ無いが、そのまま南に行けばソイツは生きている。
建物前には石碑が残されている。「鉱石」から始まる歌詞も印象的だが、町の中心地に廃校がある現状がなんとも香しい。温泉も亡くなったいま鳥潟会館トンボ帰り推奨。
それでも我々はこの町が好きなのである。訪ねる旅に曇り空なのが憎めない。
大館市立花岡中学校は、花岡川の眼前に面している。防災という概念は存在していない。
こちらが生徒正面入口となっており、裏口も狭いため搬入業者からすれば総スカンな立地である。
「さわやか笑顔の花中生」
雪道を自転車で滑降する老人が、「撮るもんじゃねえけどな」とアドバイスをくれた。
目線は一切合わなかったので、次来るときは笑顔にさせたいものである。町もアイツも。
かつては鉄道も通ったはずなのに…随分と静かになった花岡の冬であった。