太平小学校生活マップ(たいへい)
About 太平小学校 生活マップ
秋田市太平目長崎字上目長崎144、太平小学校の入口にある少しばかり色あせた地域マップ。観光めいたうるさい看板と違い、山部分をカットした非常にわかりやすい作りになっている。
スポット評価
終末度合い | 14 |
訪問難易度 | 10 |
観光地要素 | 12 |
化石的価値 | 9 |
総合評価 | 45 |
とにかく看板の色がいい。「生活」とは何なのかを哲学的に考えさせられる作りに加え、「友達の家まで行くの大変だな」と逆に確信させる縮尺でのつくりに好感が持てる。峰吉川のマップと違い、観光要素は一切無視しているので利便性を重視していることも高評価。
特徴
秋田市広表や下北手からいける太平地区は、東西に長い田園風景を拝める秋田市中心部からも近い”心の風景”だ。そんな太平を集落単位に完璧に明記しているのがこのマップ。googleいらずの代物だ。
画像上部に見える「分校」は、残念ながら閉校している。木曽石分校(1946~2007年)は秋田市の分校最後の生き残りだった。ここ10年、秋田市の若者にはもはや分校という概念すら伝わらなくなってきた。(木曽石分校については後日まとめる予定)
マップをよく見ると、ご丁寧に主要集落名にルビもふられている…がしかし、なぜか中途半端にふられていないものもある。でも先生、さすがに「幼児園(ようじえん)」はいらないと思います…。そして太平の数少ない観光地である国重要文化財「嵯峨家住宅」が明記されていない。観光地化する前に制作されたのか、それとも”生活用のマップ”なのであえて除外されてしまったのだろうか…。
それでもスマホ社会となったこの世の中において、このマップは僕らの冒険心を掻き立ててくれる貴重な存在と言えよう。
ちなみに肝心の太平小学校のホームページは圧倒的にオシャレ。秋田市の小学校は例外なく90年代後半の作りが残っているので、今後も貴重なネット遺産として是非とも残していただきたい。