廃村 北秋田市上大沢 (かみおおさわ)
About 廃村 北秋田市上大沢
秋田県北秋田郡鷹巣町栄大沢滝ノ沢付近(大沢屋敷)にある集落跡地。最盛期8戸で、1972年に県の集落再編成事業で無人となった。崩れた作業小屋や神社が残っている。
スポット評価
終末度合い | 13 |
訪問難易度 | 12 |
観光地要素 | 14 |
化石的価値 | 16 |
総合評価 | 55 |
行方がわからない集落でもその死体は様々で、遺体(小屋)があれば開けた田畑が耕作されている場合もある。ただここはすり鉢状の地形のため、薄暗く閉ざされた空気が感じられた。
廃村 北秋田上大沢のさじなげB級ポイント
鷹巣は悪臭廃墟マニアたちのホームグラウンドである。心を冷やす名所のほか、イオンタウン内のリサイクルショップ「おもしろ市場」には貴重な郷土資料や懐かしのファミコンソフトが並び、ケースに入りし偉大なるぴゅう太先輩がいつも屈託のない笑顔に迎え入れてくれる。
ダグトリオに開けられしボコボコパーキングをくぐり抜け、102号線を1kmほど登って農協倉庫を目印に南下すると摩当川沿いに旧栄村地区に入る。そのまま舗装道の端までいくと集落が途切れ、旧集落ゾーンへと突入するのである。
集落跡地までは200mほどの小さめダートとなっており、そこまで苦労は感じない。
そこかしこにのさばる孫請け仕事から労働者を舐め切った雇用者まで、日常の辛酸に比べたら廃村訪問など前日の昼飯前である。子孫を残すために生まれるのが人生とは限らない世の中だ。
小さな橋を4つ越え、川べりに見える小屋(?)を過ぎたら廃村北秋田市上大沢付近へと到着する。建物の跡らしきものが1棟残っているのみで、人間の営みはあまり感じられない荒地となっている。
文献通りとは限らない
跡地付近は開けていて、奥に見えるように現在は林業関係の作業車両が出入りしている。
「秋田・消えた村の記録」(無明舎出版/2001)には「集落の上流には田んぼが広がり、大半が耕作に通っている」とあるが、そのようなエリアは確認できなかった。
また、画像の先に移転記念碑と神社があるとされるが、関係者以外立ち入り禁止だといなされてしまった。善意で訪ねているのに、なぜ趣味の時間ですら大人に怒られなければならないのか。
仕方ないのでイオンタウンでゲーム三昧するほかない。100円玉を大量に納める委員一同であった。
【追記】
道中は「鞍山テレビ線」という電柱路線になっており、集落奥の山には「鷹巣デジタルテレビ中継局」があるようだ。そのためか車の往来が多く、廃村らしい静けさはあまりない。
見上げれば遥か上空に鷹巣大館道路も構えている。文明に取り残された気分がする場所だ。