廃村 鹿角市山田 (やまだ)
About 廃村 鹿角市山田
秋田県鹿角市八幡平山田にある集落跡地。最盛期5戸で、1971年に集落再編成事業によって全戸が離村した。現在も畑と作業小屋1棟が残り、関係者が耕作に通っている。
スポット評価
終末度合 | 13 |
訪問難度 | 17 |
観光要素 | 17 |
化石価値 | 19 |
総合評価 | 66 |
腐りきった秋田の世もギリギリまだ面白い。人間の生きた証を肌身に感じることで、人間は生きる希望を感じることができるというものだ。一生に一度は見ておきたい廃村といえる。
廃村 鹿角市山田のさじなげB級ポイント
実に9か月ぶりとなる新作の廃村である。別段訪問をさぼっていたわけではなく、つい勿体ぶってしまう悪い癖があるのだ。いつも調子をこいてはいけないと肝に銘じているのに。
ヒトは失敗しなければ立ち上がれない。豊かな感情こそ趣味の時間には必要不可欠だから。
花輪高校の裏にある登り坂の手前から玉内集落に入ることができる。
丘陵地帯に家屋が点在しているが、神社の脇から更に山側へと一本道を登っていくことになる。
戦後の開拓集落である八幡平下葛岡を過ぎると森だけになったと思えるが、行き止まり(林道入口)の右隣に未舗装の下り坂を見つけることができる。急なので徒歩で向かうことを勧めたい。
そうすれば1km先に楽園が待っている。先人たちの努力とは計り知れない偉大なものだ。
不自然すぎるサキュバス
廃村鹿角市山田は行き止まりにある盆地状の集落跡地。標高は400m近くある。
今でも電気が開通しているようで、廃村には珍しく電柱が現役で稼働していた。
花輪の町中を見下ろすことができ、視界に収まりきらないほどの見事な立地だ。
つくづく鹿角市というのは広い町だと感じる。冬はまあ…見なかったことにする。
農作業小屋も綺麗に管理されたものがそのまま残されており、よく使われているようだ。
1本北には柏木森住宅跡があるのだが、閉鎖的なヤツとはわけが違う。
70年代の地図では左奥も耕作され、更に先へと畑が続いていたようだ。
北鹿地区の魅力はいつもベクトルがずれているが、それは現地に足を運んでいない未体験者による妄言にあるのかもしれない。意地と誇りが残る山田集落を見て、立ちすくむしかなかった。