鹿角市営柏木森住宅 サムネイル

鹿角市営柏木森住宅 ~花輪の丘の黒い霧~

鹿角市営柏木森住宅 (かしわぎもり)

鹿角市営柏木森住宅 入口

About 鹿角市営柏木森住宅

秋田県鹿角市花輪柏木森にある市営住宅跡地。2000年代前半に全て(約10戸)が解体され、敷地一帯は荒地となっている。入口は封鎖され、中をうかがい知ることはできない。

スポット評価

終末度合い16
訪問難易度17
観光地要素10
化石的価値06
総合評価49

歴史の穴とでも言えようか、彼らの存在は全くもって喪に服している。その人生はどこかにいる生存者のみが知りうるのだろうか…廃墟ロマンに包まれた場所である。

鹿角市営柏木森住宅のさじなげB級ポイント

1993年のゼンリン住宅地図には、その姿がハッキリと記されている。しかし先日公開した水晶山と違い、名称も外観もどこにも残っていないのである。我々は現地へと足を運んだ。

鹿角中心街にある道の駅かづのから東側の急坂を上ると、「トップページに学校名入れてないせいで検索ワードに入れても全然出てこない」でお馴染みの花輪高校が見えてくる。立派な校舎だが今日はスルーしておこう。

鹿角市営柏木森住宅 道中

学校を素通りし、高速道路を見下ろす橋を渡れば1分でこの景色である。校舎裏のリンチスポットか?

このピンク小屋こそが柏木森地区の証である。奥には公園らしき場所と数件の家屋らしき残存が。

鹿角市営柏木森住宅 全貌

ピンク小屋の向かいに見えるのが市営住宅跡地である。ここまでくれば猿でも察するが、明らかに不自然な立地であることがわかる。さらに跡地は太陽光発電となっている。

ゴルフ場跡地など広大な敷地が発電所になる事例はときたま見かけるが、歴史を上塗りするかのように説明もない光が我々を闇に落とし込んでくる。水晶山とは違い、看板のひとつも残っていない。

鹿角市 看板

近くにある看板にも家屋は残っていない。イメージ図は水晶山より後に作られたタイプである。
※後日調べたところ2010年代に作られた防災マップには掲載されていた

がけ崩れ移転の場合は大概標柱が残されている(例:協和宮田又)のだが、ここにはそれも確認できない。地理的条件を鑑みると差別的意味合いがあったか、それとも開拓集落の跡地か…。
鹿角で時間がある際にじっくり調べてみたい今日この頃です。来週の婚活パーティーはキャンセルだ。