花の湯 サムネイル

花の湯 ~投げ捨てられし前時代ホルモン~

花の湯 (はなのゆ)

花の湯 外観

About 花の湯

秋田県鹿角市花輪堰向にあるかつて営業していた銭湯。2014年末に廃業し、建物がそのまま残っている。中心街区の一等地にあり、パークホテルと並んで復活が望まれるばかり。

スポット評価

終末度合い14
訪問難易度07
観光地要素12
化石的価値17
総合評価50

見過ごしてしまうにはあまりにも勿体ない大物死体。御囃子のリズムに乗り切れなかったボイラーくんは寒がりだったのかもしれない。辛かったろう…

花の湯のさじなげB級ポイント

いくら好きであろうとそれを表現しなければ伝わらない。しかし恋愛王子と持て囃された我々にすれば既得権益であり、ボタンがはぎとられようとイジメとは疑わなかった。

守りたいものを守るには力が足りなかった。気づいた時には多くが廃墟となり、人がいなくなっていた現実を今ようたく受け入れている。そんな三バカは鹿角市がお気に入り。

鹿角市花輪 はなのわ市場

中心街区もご覧のがらんどうで口惜しい。凍てつく寒さは世間の目線かと。

県内数少ないアーケードを守る花輪も人影は少ない。心温まる場所はないものか。

花の湯 道路から

あきぎん花輪支店の川向かいに細い煙突が見える。ホルモン幸楽の通り沿いにあった銭湯の痕跡だとここからは気づけない。市外民はどうやってこの町に入り込めばいいのだろうか。

1938年開業の歴史ある建物も雪には勝ちようがない。今シーズンも数多くの廃墟が潰れ倒し、無残な姿へと変貌している現実を受け入れきれない。モテない現実よりも受け入れられない。

花の湯 入口

入口だけは銭湯らしさを残してくれている。一瞬「花?湯」に見えるのは疲れている証拠だ。

廃業を示すチラシひとつ無いので悲しみも大きい。近現代史を残さんとする文化はいつ勃興するのだろうか。冷えた体を温めるコーヒーだけが我々に語り掛けていた。