藤里町立大沢小学校 (おおさわ)
About 藤里町立大沢小学校
秋田県山本郡藤里町大沢向山下86にある学校跡地。1974年の閉校で、体育館が残されている。校舎跡は更地になっており、近くに校門の一部も残されている。
スポット評価
終末度合い | 13 |
訪問難易度 | 11 |
観光地要素 | 14 |
化石的価値 | 14 |
総合評価 | 52 |
学校跡地なことをアピールしたがってない陰キャ君である。きっと近すぎる人間関係に飽き飽きし、なりを潜めているのだろう。狭い集落に何とか建てたのがわかる立地も好印象。
藤里町立大沢小学校のさじなげB級ポイント
ローカルベンチャーとしての気概を持つ当委員会だが、藤里の深さにはいつも驚かされる。
道路も文化も闇も底無しだから面白い。それでも行き止まり集落なのに暗い空気感が無く美しい。
農作業終わりの老人も、もの珍しく若者ぶった非モテなネルシャツ肝陰キャどもを見つめていた。思わず好きになってしまいそうだ。
ケヤキも我々を見守っている。初めて廃墟訪問に目覚めた日、夢中で自転車を漕いでここを通り過ぎてしまった。情熱と経験はときに視野を狭くする。
視野の狭い人は、我が身を処する道を誤るだけでなく、人にも迷惑をかける。
松下幸之助(パナソニック創業者)
ゾウともピラミッドともいえない遊具が迎え入れてくれる。当時の子供たちはコイツにどんな愛称をつけていたのだろうか。それとも公園化してからの建築なのだろうか。
いずれわかる世代は町から出ていった。観光大使さんに後で聞いておこう。
親分はいつも眠っている
藤里町立大沢小学校は1874年の開校で、一時期は名不知に分校も構えていた(1972年閉校)。
1974年の閉校までに1,723名の卒業生を送り出し、藤里小(2023年閉校)へ統合された。
1970年代の航空地図には確かに校舎がある。北側(サムネ画像)が入口の坂道で、校舎の裏(坂下)に体育館がある。
現在と道路はあまり変わっていないが、立ちならぶ家屋は半分ほどになっている。良く見ると体育館に至る道路はないかもしれない。校舎から渡り廊下などで入る造りだったのだろうか。
体育館は現在地域住民に使われているらしく、比較的キレイだった。
ただグラウンド(現公園)への階段は生い茂っていた。老人だけが使っている証だろう。
郷土史愛好会さんのブログでも紹介されているので併せてご覧いただきたい。
藤里小もやがてこうなるのだろうか。そう遠くない未来に思いを馳せられるスポットだ。