廃村 西目町鰍沢 (かぢかさわ)

About 廃村 西目町鰍沢
秋田県由利本荘市西目町出戸鰍沢にかつて存在した集落跡地。2024年頃住民が離村し、無人となった。元住民が一部耕作に利用している形跡があり、家屋跡は警備会社の守備範囲となっている。
スポット評価
| 終末度合 | 11 |
| 訪問難度 | 13 |
| 観光要素 | 14 |
| 化石価値 | 15 |
| 総合評価 | 53 |
いよいよ令和となったことで、新規の廃村が現れる時代へと突入した。その現実を秋田県民は受け止め、向き合うことができるのだろうか。
廃村 西目町鰍沢のさじなげB級ポイント
2026年4月、「大内春まつり」に出店したところ、田沢分校で教鞭をとっていた方や濃厚な大内地区情報を手に入れて我々は満面の笑みに包まれていた。
そんな中、特に印象に残ったのが「孔雀館公園を管理している潟保集落に住んでいます」という方との出会いだった。今でも定期的に草刈りを行っているため、当委員会の訪問タイミングがよくなかったもよう。

バス停のデザインが「上にリンゴ園があるから」という理由も判明したが、更に興味深かったのが「奥にある親戚の集落はもう誰も住んでいない」との情報だった。
こんなこともあろうかと個人所有している1998年のゼンリン住宅地図「西目町」を持参していたので、予想していた箇所を指さすとまさにビンゴであった。積み重ねた出会いの軌跡である。

目的地は「心身障害者コロニー創生園」に向かう右折を曲がらず、釜ケ台・冬師集落に向かう直進を道路を登った先にあるという。
それなら何度か見たことある気が…と思ったが、数年前の記憶はしがない自惚れに過ぎなかった。
急流の離村インセプション


廃村 西目町鰍沢は1998年の時点で在住者1戸のみ(空き家2件)、県道285号冬師西目線に面している。
現在の道路は数回付け替えられているため通りやすいが、現地を通るとわき道にいくつか旧道を観察することができる(車両通行不可)。

1970年代の地図と2022年の地図を見比べてみよう。鰍沢が耕作されていたことがよくわかる。
かつては北部にある蛇場見橋の奥に営林事業所があったため、コロニーや果樹園ができる前から人家があり生活を営んでいたことがわかる。


おそらく最大3戸+倉庫2つ(1つは2023年のストビューにはあるけど現在は解体済)といったところか。家屋は存在するものの、住所登録がないため鰍沢は実質的に消滅したことになる。
調べてみると縄文時代には遺跡があったようだ。ここに人が住むのことにも意味があったということだ。正直行かなければ一生知ることのなかった事実である。

そして離村の理由は明白だった。道中の複数箇所で、2024年度から2025年度に対応した災害緊急治山工事の痕跡が見られた。そうだ、倒木や道路の崩落で緊急安全確保が発令されていたのはまさに…。
対応状況を見るに、鰍沢まで少なくとも4か所が崩落し、通行困難になっていたと推測できる。メディアのニュースには出ないような小さな集落かもしれないが、そこには正直な集落の終わりがあった。
分校出身者へのインタビュー冊子もできました。サイトに載せれない情報が大量に…